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『駅で会うなんて珍しいね〜
……あれ?京治の最寄り駅ってこっちだっけ?』
「いや、もう少し向こうの駅。
Aに会えるかなーって思ってここで降りた。」
『え、そうなの?何か用事あった?
それならLIMEしてくれれば良かったのに……』
どちらからともなく近くのベンチに座る2人。
赤葦はカバンを開けて何やら紙を取り出す。
「今度の合同練習の要項。
マネージャーの動きが書いてあるって雀田さんが。」
『ありがてぇ……!』←
Aは礼を言って紙を受け取る。
渡した後の赤葦はじっとAの目を見た。
『……?どしたの……?』
「いや……もう大丈夫そうかなって。
ほら、もう1人のマネージャーのこと。」
『!うん、もう大丈夫。色々と解決したよ。
心配してくれてありがとう、京治。』
目を細めるAに赤葦は思わず息を呑む。
「ッ……そう?なら良かった。
改心してくれたならありがたいんだけどね。」
『あ、彼女転校しました。』←
「え、なにそれkwsk。」←
『実は──────』
Aは校内呼び出し事件のことから
今に至る経緯を話していく。
赤葦はへぇ、と驚いた様に話を聞いていた。
「即転校って姫野さんのお父さん凄いね。」
『まさか転校するとは思わなかった。』
「確かに。
……Aも大変だったね。お疲れ様。」
さらりとAの頭を撫でる赤葦。
Aは目を瞬かせてからふ、と微笑んだ。
『京治が梟谷の皆に注意喚起してくれたからだよ。
そのおかげで皆は私を信じてくれたワケだし。』
「そんな……俺は何もしてないよ。
Aの人柄を知ってるから先輩達も信じたんだよ。」
『お??認めねぇつもりか??』←
「急にどうしたの。」
真顔の赤葦に吹き出すA。
赤葦もつられて吹き出した。
「ははっ……全く、Aは無理しすぎだよ。」
『ふふっ、木兎さんのお守りをしてる
京治に言われたくないね〜』
「それは……もう割り切ってる。」←
『一緒だっつっの。』←
ひとしきり笑った2人は立ち上がって駅に向かう。
改札で挨拶をし、反対方向へ別れた。
.
「まだ"友達"、かな…………」
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前作(幼馴染は頭脳派)を読み返してて
説明してないのを思い出しました。
叔父が電話で「用意しとく」って言った意味は
姫野さんの父親を召喚するって意味です。
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シマエナガ - めっちゃ面白いです!これからも執筆頑張ってください!応援してます! (4月11日 16時) (レス) id: 781c1cc313 (このIDを非表示/違反報告)
sky☆ - この話大好きです!これからも応援します! (2022年4月20日 23時) (レス) @page18 id: 9b1daafc8e (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ひにゃ。さん» コメントありがとうございます!全力で挑んで来ます!応援嬉しいですっ!頑張ります! (2020年9月23日 20時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - さっちゃんさん» コメントありがとうございます!頑張って更新しますので楽しんで頂けたら幸いです…!! (2020年9月23日 20時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃ。(プロフ) - 受験頑張ってください...!応援しています...! (2020年9月23日 18時) (レス) id: 53ba08356b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2020年9月7日 18時