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貴女side
「Aちゃん準備ありがとうねぇ。」
『いえいえ！』
「本番も頑張ってね〜」
『はーい！ありがとうございます！』
ご近所さん達に手を振って
とりあえず一旦家に向かう。
もう少しでテツ達も来るだろうし。
『ただいま！
おばあちゃん！浴衣っていつものところー？』
「もう出してあるよ。
ほら、これ。今年はおばあちゃんも手伝うよ。」
『ぅえっ！？』
ズラリと居間に並べられた男物の浴衣。
私の分はおばあちゃんが持ってた。
淡い色合いの綺麗な浴衣。
「鉄朗君たちもすぐ来るんでしょう？
今年も好きなの選んでもらってね。」
『うん、ありがとう！』
私は見逃さなかった。
おばあちゃんの横に置かれた化粧品の山を。
「ごめんくださーい。」
『あ、テツ達だ！どうぞー！』
私はおばあちゃんに捕獲()されているので
声を張り上げる。
「お邪魔しまーす。
Aのおばあちゃんこんにちはー」
「こんにちは。」
「はい、こんにちは。
そこに置いてある物から選んでちょうだいね。」
「「ありがとうございます。」」
おばあちゃんに髪を結われながら
浴衣を選ぶテツと研磨を見守る。
「お、これどーよ。似合う？」
「普通。」
テツは黒っぽい色の浴衣を手に取り、
研磨は三毛猫みたいな柄の浴衣を手に取った。
「おばあちゃんコレにする〜」
「俺も……コレ、」
「うんうん。よく似合ってるよ２人とも。
はい、Aも出来たよ。」
『ありがとう、おばあちゃん！』
ぽん、と背中を押されて立ち上がる。
次はテツ達の着付けだ。
『はい手ぇ上げて！』
「ん、」
「……」
両手を広げた２人の後ろに回って
グイグイと帯を締めていく。
着物じゃない分ずいぶん楽だ。
『ちょいと整えて…………と、はい完成！！』
「サンキュ！」
「ありがと。」
おばあちゃんに出掛けると伝えて
２人と一緒に外へ出る。
私の地区の夏祭りは昼から始まる。
まぁご近所さんの交流会みたいな感じだけど。
で、夜は出店が開店して他地区の人も
自由に参加が出来る。
『今年は射的できるかなー』
「やめとけって。おっちゃん泣くぞ。」
『ゑ？？？それが目的だけど？？？』←
「ひでぇ……」
毎年、射的屋のおじさんとは勝負してるのだ。
片っ端から景品を打ち落とすのが楽しい。
……さすがに全部は貰わないけどね。
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シマエナガ - めっちゃ面白いです！これからも執筆頑張ってください！応援してます！ (4月11日 16時) (
レス) id: 781c1cc313 (このIDを非表示/違反報告)
sky☆ - この話大好きです！これからも応援します！ (2022年4月20日 23時) (レス) @page18 id: 9b1daafc8e (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ひにゃ。さん» コメントありがとうございます！全力で挑んで来ます！応援嬉しいですっ！頑張ります！ (2020年9月23日 20時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - さっちゃんさん» コメントありがとうございます！頑張って更新しますので楽しんで頂けたら幸いです…！！ (2020年9月23日 20時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃ。(プロフ) - 受験頑張ってください...！応援しています...！ (2020年9月23日 18時) (レス) id: 53ba08356b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2020年9月7日 18時
