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no side
バッ、と顔を上げた姫野父がAを見つける。
「
愚娘の非礼をどうかお許し下さい……！」
「「「お嬢様！？」」」
『え"っ……あ、いや……
偉いのは叔父で、私はただの姪なのでそれは……』
慌ててAが姫野父に首を振る。
やめてくれ、と目線で訴えていた。
「お前も謝りなさい！！」
「きゃ、」
２人して床に頭をつけAに謝り始める。
いわゆる、"土下座"状態だ。
『いや……あの、頭を上げて下さい……
私は怪我とか無いんで大丈夫ですし……』
「しかし……」
『大丈夫ですから……とりあえず立って下さい、』
おずおずと顔を上げる姫野父。
それに反して姫野は父親の手を振り払う。
「ｯ……パパ！！
私が酷いことしたなんて証拠無いでしょ！？」
「社長からお前の声が入った録音を聞いたんだ！」
「そ……んなの、捏造かもしれないでしょ！！」
声を張る姫野。
ふと集まった人混みの中からカチ、と無機質な音。
« パパとママに愛されないで育った先輩は
こうやって雑用してるしか無いんですよ。
愛されてない人は愛されてる人に尽くすんです。
だから先輩も愛されてる愛華に尽して下さい。»
« アンタ本当にムカつく。
さっさとマネージャーやめてくれない？
あ、そうだ。知ってると思うけど
衛輔先輩は私の味方になったから。
うふふ、信じて貰えないなんて可哀想。
明日もせいぜい私の為に頑張ってね。
……この合宿中にアンタの居場所は無くなるから。»
人混みから流れ出す姫野の声。
それに伴って姫野の顔は青くなっていく。
「だ、誰が！？ちが、これは違くて、パパ、」
「ここまで聞いて何が違うんだ？
はぁ……お父さん達はお前を甘やかし過ぎたね。
お父さん達が悪かった。
さぁ帰ろう。帰って家族で話し合うんだ。」
姫野の腕を掴んで立ち上がる姫野父。
「Aさん……
またお詫びは改めて申し上げますので、今日は……」
『……姫野さんのお父さん、
今後も２号店の方をよろしくお願いします。』
「！！
…………よく、考えさせて頂きます。」
姫野父は再度皆に謝って体育館を出て行く。
呆然とその背中を見送る一同。
『……招平、ボイレコありがとね。』
「(ｺｸｯ)」
福永が後ろ手に持っていたボイレコを取り出す。
録音の声の元は福永だった。
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沙羅(プロフ) - ★さん» コメント、ご意見ありがとうございます。典型的な悪女を出して対立させたかったので登場させました。そう思われないよう、今後は気を付けて書いていきたいと思います。参考になるご意見をありがとうございました。 (2021年7月7日 1時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 姫野？ってキャラいる？いなくても話成り立つしむしろいることによって今までの面白さが無くなって残念です。 (2021年7月6日 22時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ひにゃ。さん» コメントありがとうございます！皆様の応援のおかげで書いてくることが出来ました…！！本当にありがとうございます！入試、頑張ってきます！！ (2020年9月3日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃ。(プロフ) - 続編おめでとうございます…！受験生にもかかわらず、更新して下さった主様は神です…！入試頑張ってください…！東京から応援しています…！主様が志望校に受かりますように…！ (2020年9月2日 22時) (レス) id: b37bb85b42 (このIDを非表示/違反報告)
善(プロフ) - 何となく方言わかった。だらー。 (2020年8月31日 23時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2020年8月10日 21時
