8 ページ10
澤村side
「見事全敗……」
「いっそ清々しいな……」
「こんなにダッシュしたのは
烏養監督の時以来っス……」
夕食後にもう一試合やったが見事負け。
３年と田中で坂に寝そべっていた。
でも……休んでられないな。
「ちょっと烏養さんにタブレット借りて
シンクロ攻撃の動画、確認すんべ。」
「よっしゃ。」
「あス！」
「俺はサーブ打ってくる。」
旭は外履きを脱いで体育館に戻る。
俺も烏養さんを探しに校舎内に戻った。
「お、A。お疲れ。」
『ﾌｧｯ!!!お疲れ様です澤村さん！押忍！！』←
「お、おお……大丈夫か……？」
前から走ってくるAを見つけて声をかける。
何かやる気に満ち溢れて見える。
『大丈夫でございますです！(？)
あ、澤村さん誰か探してる感じですか？』
「ああ。烏養さんをな。どこかで見なかったか？」
『んー……私が見た時は
体育館前の通路で指導してましたけど……』
「そうか！ありがとな！」
てことは入れ違いになったか……
早く戻らなくちゃな。
『あ、私も途中まで着いて行って良いですか？
裏山の坂まで行くつもりで、』
「もちろん良いぞ。
裏山って事はあのペナルティの坂だよな。」
『はい。
ちょっと走り込んでこようと思いまして。』
「おぉ……頑張れ……」
あのキツい坂道を自ら走りに行くなんて……
そんな事を話していれば前に烏養さんを見つけ
Aは元気よく裏山に走って行った。
.
「Aそれ何本目〜？」
『１０！３！ｯ目です！！』
「うぉぉ……すげぇハイペース…！！」
烏養さんに借りて戻ってくるまでに数分。
Aは坂道ダッシュ１３本を終えたらしい。
……やばくない？？(キャラ崩壊)
「おーい、借りてきたぞ。」
「さんきゅ大地！」
「あざっす！！」
動画を見始めると
Aは空気を読んだのか少し離れて行く。
……別に構わないんだがな。
.
「なるほどなぁ……」
「もう少しタイミングは遅く、か。」
「うーん……やっぱ難しいっスね……」
動画が終わりタブレットから顔を上げる。
忘れないうちに戻るか、と立ち上がると
坂の上でAが肩で息をしているのが見えた。
「Aー大丈夫かー？」
『……ぃじょぶです……！！ｾﾞｪ……』
「程々になー」
『はーい……！！』
仕事もこなして、自主練も怠らない。
やっぱりAは凄いと思う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 518人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
沙羅(プロフ) - ★さん» コメント、ご意見ありがとうございます。典型的な悪女を出して対立させたかったので登場させました。そう思われないよう、今後は気を付けて書いていきたいと思います。参考になるご意見をありがとうございました。 (2021年7月7日 1時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 姫野？ってキャラいる？いなくても話成り立つしむしろいることによって今までの面白さが無くなって残念です。 (2021年7月6日 22時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ひにゃ。さん» コメントありがとうございます！皆様の応援のおかげで書いてくることが出来ました…！！本当にありがとうございます！入試、頑張ってきます！！ (2020年9月3日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃ。(プロフ) - 続編おめでとうございます…！受験生にもかかわらず、更新して下さった主様は神です…！入試頑張ってください…！東京から応援しています…！主様が志望校に受かりますように…！ (2020年9月2日 22時) (レス) id: b37bb85b42 (このIDを非表示/違反報告)
善(プロフ) - 何となく方言わかった。だらー。 (2020年8月31日 23時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：沙羅
| 作成日時：2020年8月10日 21時
