幼馴染は実力派【ハイキュー!!】【音駒】

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Aを捕まえ損ねた
黒尾パイセンのその後の出来事から。
──────
no side





「Aが速いのなんのって、」


「担任と鬼ごっこって何事だよ。」


「Aは元気だね。」





ほのぼのと会話する３年生組。





「……」


「……」


「ちょ、挨拶しろよ２人とも。……ん？
福永なんでカバン２個もってんの？山本の？」





無言で入って来た孤爪とカバン２個持ちの福永。

それに気付いた黒尾はすかさず声をかける。





「…………Aに頼まれました。」


「なるほど。」





マネージャーは校内の更衣室で着替えるのだが

さすがに福永はそこに入れないので

Aに頼まれたし、と部室に持って来ていた。





「まぁその辺に置いときゃ取ってくだろ。」


「(ｺｸﾝ)」





空いていたベンチにAのカバンを置いて

福永達も着替えを始める。





「そういやAが逃げてる理由って何なの？」


「……進路相談。GW前のやつ今日だって。」


「あー……それでか。」





納得した黒尾。

そこで元気な声が部室に響き渡る。





「「「ちわーっス！！」」」


「おう。」





１年生トリオが入って来た。

それから芝山がオズオズと黒尾に近付く。





「あの……黒尾先輩、」


「ん？」


「今って……マネージャー募集してませんよね？」


「え……まあ、Aいるし？どした？」





困った様に目線を泳がせてから芝山は口を開く。





「じ、実は同じクラスの姫野さんが……
その……マネージャーやりたいって言ってて、
こ、断ったんですけど……」


「へぇ……」


「今日、見学に行くから部長に伝えて欲しい、と。」


「うーん……まあ良いんじゃね？な、海。」


「うん。マネージャーの仕事内容は
Aに聞いて貰うって感じで良いんじゃない？」





だな、と頷く黒尾。

芝山は未だ落ち着かないように目を泳がす。





「……あ、A遅れるんじゃん。
早く来ると良いんだけど。」


「鬼ごっこが不安要素だけど
３０分あれば戻って来れるだろ。さ、行くぞ。」


「夜っくんテキトーじゃん。」


「うっせ。A居ないから最初は
ボトルの用意とか代わりにやんなきゃだろ。
早くしろよ。」


「うぃーす。」





夜久に続いて黒尾や海も部室を出て行く。






何だかんだで体育館に集合し練習が始まった頃、

体育館の扉が開かれた。

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