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no side
『猫又監督。』
「さっさと片せよー。」
『猫又監督。』
「……」
『猫又監督！！！(クソデカボイス)』
「だぁあ！！叫ぶな！聞こえとるわ！！」
『返事しなかったじゃないですかぁ！！』
翌日の放課後。
部活が終わり、Aは猫又に詰め寄る。
部員達は何だ何だと顔を上げる。
『貸し出しって私は本か何かですか！？』←
「見"本"だろが！」←
『ちょ、何うまいこといってんですか。』
思わず勢いが緩まるA。
猫又はふう、と一息ついて話し始めた。
「ちょっとくらい良いじゃねぇか。
多分お前さんがやることはほとんど無いだろうし。」
『……それ行く意味あります？
私マネージャーですし、仕事もあるんですけど。』
「その辺は大丈夫だ。
今週の日曜日はメンテナンスだからな。」
『……』
行く意味は、と目線で訴えるA。
猫又は軽く笑う。
「"コート上の曲芸師"ってのは
もちろん１人で"魅せて"きたこともあるだろう。
"曲芸師"は「芸を仕込む」事も出来たな？
注意を引くために派手なパフォーマンスをし、
別のアタッカーを隠す。
……それこそ、どこかの"おとり"みたいにな。
だが、１人で舞台は出来ねえよな？
裏方が居てこその"曲芸師"だったお前さんなら……
アイツらに良い刺激を与えられるだろう。」
『……そんな、でも、敵ですよ？
敵に塩を送るみたいなことして良いんですか……？』
熱弁されて戸惑いつつも
Aは一番聞きたかったことをを聞く。
「こっちの情報をくれてやる訳じゃない。
"曲芸師"の意見であり情報だからな。
向こうだって見られるってことは、
盗まれることもあると分かっとるはずだ。
だから、この夏合宿前に貸し出すんだよ。
どうせ夏合宿で対戦するんだから手の内は分かる。
予選が始まったら旅行禁止令を出すつもりだから。」
『んなっ！？禁止令！？！？』
「情報漏洩防止だ。我慢しろ。」
『くぅっ…………仕方ない……か……』
「……てな感じで、行ってくれるか？」
『ｯ…………行き、ます……』
しおしおとなりながら頷くと
ナメクジか、と突っ込まれる。
『人間です……』
「自分のバレーにも生かせるんじゃないのか？
情報収集は大事って知っているんだろ？」
『ﾊｯ……！なるほど……？』
「まあ頑張れや。」
『はいっ！』←
黒尾達の同意も得て、
Aは烏野高校に出張することになった。
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沙羅(プロフ) - 紗奈さん» コメントありがとうございます！頑張って書かせて頂きますっ！！駄作ですが、よろしくお願いします！！ (2020年5月15日 19時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 面白いです！最新楽しみにしてます！！！ (2020年5月11日 23時) (レス) id: fdb9b132f1 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - みつさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えるとさらに励みになります！全力で頑張りますので、今後もどうぞよろしくお願いします！！ (2020年5月7日 11時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
みつ - 本当に面白い。読んでて楽しかったです。次に次にと読みたくなりました。また、楽しみにしてます。 (2020年5月7日 8時) (レス) id: e09414f65d (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - れんげさん» コメントありがとうございます！そ、そそそそんな滅相もない！！読みやすいなんて嬉し過ぎます……！！ありがとうございます頑張ります！！どうぞ今後もよろしくお願いします！ (2020年5月3日 18時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2020年5月1日 20時
