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案内を終えたAは
素早く体育館に戻って来ていた。
他のマネージャー達とは既に挨拶済みなので
普通に話せるようになっていた。
「お疲れさん。」
『どもです猫又監督。今どんな感じですか?』
「ほれ、梟谷のエースが打つ。」
『おお……』
山本の打ったスパイクは拾われ
梟谷のエース、木兎光太郎が跳ぶ。
ブロックには孤爪と灰羽。
孤爪はサッとボールを避けたが。
「コラ研磨逃げるな!!」
「腕もげる……」
「もげない!!」
『人そんな脆くないって……』
はは、と乾いた笑みを漏らすA。
一方、梟谷の木兎は元気よく声を上げる。
「よぉっしゃぁあ!!
俺ってサイキョー!!ヘイヘイヘーイ!!」
『相変わらず元気……はは、若いって怖。』←
「お前さんの方が歳下だろうが。」
『精神年齢ですよ。』←
「それ本人に言うなよ……?」
サラッと失礼なことを言うAに猫又も苦笑い。
幸い、木兎らには聞こえていない様だ。
『まぁ
「!」
『もちろん今は音駒の為に使いますけど。』
「コート上の曲芸師……
アクロバティックで常識では有り得ない様な動きをし
いつでも相手選手、観客をも驚かせていきやがる。
ニヤリと笑った猫又にAもニヒルな笑みで返す。
『筋力、体格の違いは埋められませんけどね。
それを補ってこその全力バレーでしょう。』
「おー怖。進学希望を取り消しただけあるな。」
『あれ、猫又監督にまで知れ渡ってる。』
「当然だ。お前さんの担任が焦ってたからな。」
『あはは、今度 強制面談だそうです。』
「まあゆっくり決めろや。」
『はい。』
ここまでの会話は
コートに視線を注いだまま行われている。←
ついでにAの手元のノートには
きちんと記録やら何やらがメモされている。
.
それから外もすっかり夕焼け色に変わった頃。
ガチャン、と体育館の扉を開けたのは金髪美女。
田中の姉、冴子だった。
その奥にはあの超人コンビがいる。
「主役は遅れて登場ってかあ?腹立つわあ。」
日向、影山の到着だ。
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沙羅(プロフ) - 紗奈さん» コメントありがとうございます!頑張って書かせて頂きますっ!!駄作ですが、よろしくお願いします!! (2020年5月15日 19時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 面白いです!最新楽しみにしてます!!! (2020年5月11日 23時) (レス) id: fdb9b132f1 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - みつさん» コメントありがとうございます!そう言って貰えるとさらに励みになります!全力で頑張りますので、今後もどうぞよろしくお願いします!! (2020年5月7日 11時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
みつ - 本当に面白い。読んでて楽しかったです。次に次にと読みたくなりました。また、楽しみにしてます。 (2020年5月7日 8時) (レス) id: e09414f65d (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - れんげさん» コメントありがとうございます!そ、そそそそんな滅相もない!!読みやすいなんて嬉し過ぎます……!!ありがとうございます頑張ります!!どうぞ今後もよろしくお願いします! (2020年5月3日 18時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2020年5月1日 20時