幼馴染は頑張る【ハイキュー!!】【音駒】

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no side





「俺ギブ！！」


「俺もっ…………」


『ご馳走様でした。』←




《んんん全員リタイアで水瀬さん一人勝ちｨｨｨ！！！
タイムは５分１６秒！！化け物か！？！？

あ"っ！？弁当箱を開け始めた！？
インタビュー拒否！！拒否なんですね！？》



『おばあちゃんの作ってくれたお弁当なので、』



《おばあちゃんのお弁当！！！
それは大事だ！！どうぞ味わって下さい！！

とりあえずリタイアしてしまったチャレンジャーに
お話を伺いたいと思います！！！》





もぐもぐと弁当を頬張るAに黒尾達が近寄る。





「お前……ヤバくね？」


『美味しかったよ。
まあ何でも辛くすれば良いもんでは無いと思う。』←


「いい写真撮れた。」


『あ、送っといてよ研磨。』


「分かった。」





卵焼きを口に放り込んだAは、

アレ、ととある机の上を指した。





「ん？」


『優勝者はﾑｸﾞﾑｸﾞ……無料引換券ｺﾞｸﾝ、』


「とりあえず食べ終わってからで良いぞ。」


『さーせん。』





夜久のお母さんが発動。

Aは素早くおかずを飲み込む。





『ﾌｩ、で、引換券が10枚も貰えるんですけど……
私基本的におばあちゃんのお弁当なので
バレー部みんなで分けませんか。』


「でもAの優勝賞品だろ？」


『海先輩、私のだからこそですよ。』


「なるほど……？」


『あ、じゃあ代わりにこうしましょう！
今度バレー部みんなで一緒にお昼食べましょう？

みんなで食べた方が楽しいし美味しいし
私は引換券を消費出来るし一石三鳥(？)ですよ！』





にぱ、と笑うAに３年組は胸を抑えて天を仰ぐ。

２年組も山本は顔を赤くし福永は口元を手で覆う。

孤爪は無言でカメラのシャッターを切った。





言わずもがなギャラリーの生徒達も

笑顔を見ただけで黄色い悲鳴を上げる。





『音駒の生徒は元気ですなあ。』


「……Aも元気だよ。」



『えー？普段は静かでしょ？オシトヤカ〜』


「擬態。」


『うっっわ招平が辛辣！！擬態て！』



「み、水瀬は元気だぜ！！」


『虎は苗字呼び辞めて良いんだよー？
堅苦しいっしょ？』




「お、あ、みな、Aｯ……ｯ……？」


『うはは、顔真っ赤〜
そんなんじゃ潔子さんに話しかけられないゾ☆』←


「話しかける勇気はない！！！」←


『ｴｯ……そんな元気に言い切らんでも……』







このタイミングでやっと、

山本はAの名前呼びに成功した。←

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