師範を嫁にしたい・参【鬼滅の刃】【宇髄天元】

陸拾陸 ページ4

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「うるせぇな 黙っとけ」




ピーピー喚く抱えた二人。





「やめてくださぁい」

「はなしてください〜」




離せっつったって任務に行くんだから

無理に決まってんだろ。




「カッ、カナヲ！！」

「カナヲさま─────っ」




構わず進もうとしたら

ツン、と後ろに引っ張られた。




「地味に引っ張るんじゃねぇよ。
お前は先刻、指令がきてるだろうが」


「……」




胡蝶の継子に言うが黙ったまま。





「何とか言えっての！！地味な奴だな！！」





そう怒鳴れば悲鳴をあげやがる。

何だよコイツら！！！





「とっ突撃──────！！」

「突撃──────！！」





そう言ったかと思うと頭と右足に引っ付くガキ共。





「ちょっ…てめーら！！いい加減にしやがれ！！」


「女の子に何してるんだ！！手を離せ！！」





急に聞こえてきた別の声。

何なんだよ！！任務だっつってんだろ！！？





「人さらいです〜っ 助けてくださぁい！！」

「この馬鹿ガキ…」





頭にいたガキが…なんだ、竈門だったか？に叫ぶ。





ふと視線を前に戻せば

跳躍した竈門が目の前にいた。





頭を後ろに引いたってことは

不死川に喰らわせた頭突きでもする気か？





……めんどくせぇな。





引っ付いていたガキ二人と胡蝶の継子を振り落とし

屋根に飛び移る。





「愚か者」





下にいる竈門にそう言う。





「俺は"元忍"の宇髄天元様だぞ。
その界隈では派手に名を馳せた男。
てめェの鼻くそみたいな頭突きを喰らうと思うか」





「アオイさんたちを放せこの人さらいめ！！」


「そーよそーよ！」


「一体どういうつもりだ！！」


「変態！！変態！！」




「てめーらコラ！！誰に口効いてんだコラ！！
俺は上官！！柱だぞこの野郎！！」




好き勝手に言いやがって！！





「お前を柱とは認めない！！むん！！」


「むん じゃねーよ！！
お前が認めないから何なんだよ！？
こんの下っぱが！！脳味噌爆発してんのか！？

俺は任務で女の隊員が要るから
コイツら連れて行くんだよ！！

"継子"じゃねぇ奴は
胡蝶の許可をとる必要もない！！」



「なほちゃんは隊員じゃないです！！
隊服着てないでしょ！！」



「じゃあいらね」





隊員じゃねぇならいらねぇ。

右手に抱えてたガキを下におろす(落とす)。






「何てことするんだ人でなし！！」






ガキを受け止めた竈門が叫んだ。

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