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丗弐 ページ34

.




「…………」

『…………』




用意して貰った軽い食事を済ませ

風呂まで入って後は寝るだけになった。




布団の傍らに置かれた机を挟んで座る。




「……師範、」




気まずそうに顔を背ける師範の手を握る。




白くて、きめ細かな肌の手でも掌は硬質な皮。

長年刀を握ってきたのが分かる。




「俺は師範の事をよく知らない。
もう何年も世話になってるのに知らないんだ。

師範が隠し通したいなら俺はもう黙る。
でも、少しでも苦しいなら、話して欲しい」




自分の手で師範の手を包むように握る。




こんなに小さな手なのに

俺よりもっと苦労してたなんて信じられねぇ。




『…………聞いていて、楽しい話では無い。
それこそお師匠に出会う前なんて最悪な話だ』




微かに師範の手が動く。




『…………ッ、それでも、聞いてくれるの?』




目が合った。

その瞳は怯えるような悲しい色をしていた。




「何だって聞いてやる。
俺は祭りの神で、師範の弟子だからな」




ニッ、といつもみたいに笑えば苦笑する師範。




『本当はね、隠しておきたかったけど……
苦しくて、悲しくて、辛かった。

軽蔑されたり、距離を置かれるのが怖かった。

でも……天元がそこまで言ってくれるなら
話しても、大丈夫そうだね』






そうは言っているものの、まだ不安なのだろう。





心音が微かに乱れているし

俺の手を握り返してきたし。(地味に痛い)←





『…………最初に言っておくと
私は六歳で両親を鬼に食われている。

その後は父のお姉さん……伯母の所で過ごした。
気付いたら引き取られていたよ。
それを前提に聞いて欲しい』




俺は強く頷いた。




──────
〜大正こそこそ噂話〜



「話すのは二回目ですね!えっと……」


『樹ノ守Aだよ。炭治郎君』


「Aさん!
そう言えば…Aさんはいつから鬼殺隊に?」


『んーと…十三歳の時に最終選抜を通過したよ』


「十三歳!?そんなに早かったんですね……」


『じゃあここで大正こそこそ噂話。
次から過去編が始まるんだけど、ネタバレするとね
私はお師匠に煽られて最終選抜に行ったんだ。

今のしのぶちゃんみたいな煽り方されて
しのぶちゃんと会った時の既視感が凄かったよ。
サイコパスコンビって呼ぼうかな』


「あっ、胡蝶さんの匂いがする!!」


『くぁwせdrftgyふじこlp!?!?!?!?
また次回!!お会いしましょう!!』


「お楽しみに!!」

.→←丗壱



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沙羅(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます!!宇髄さんカッコイイですよね……!!もっとカッコイイ宇髄さんを書けるよう頑張りますので、ぜひ続編の方もよろしくお願いしますー!! (2020年1月30日 21時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - コメント失礼します!宇髄さんは私の推しなので、すんごいかっこいいなあ…。とか思いながら見てます!頑張ってください! (2020年1月30日 21時) (レス) id: 4db94b3ad0 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - めぐちゃんさん» コメントありがとうございますっれ分かります…宇髄さんカッコイイですよね!もっと夢主を素敵な女性に書けるよう、頑張りますね! (2020年1月11日 14時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
めぐちゃん - コメント失礼します!!宇髄さんはカッコいいし夢主ちゃんもかわカッコよくて面白いです。頑張って下さい! (2020年1月11日 0時) (レス) id: 0087c5132c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年12月29日 21時

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