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廿 ページ22

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「俺の……いもぅ、ガハッ……」




派手に噎せるのを見越していたのか

胡蝶が鎮痛薬が入った水を飲ませた。




ちなみに抱き着いていた時透は

俺の方を見て鼻で笑ったので確信犯。後で覚えとけ。




「鬼は俺の妹なんです。俺が家を留守にしている時に
襲われ帰ったら皆死んでいて、妹は鬼になったけど
人を食ったことは無いんです。
今までも……これからも!
人を傷つけることは絶対にしません!」

「くだらない妄言を吐き散らすな」




再び伊黒が話し始める。




「そもそも身内なら庇って当たり前。
言うこと全て信用出来ない。俺は信用しない」


「嗚呼……鬼に取り憑かれているのだ。
早くこの哀れな子どもを殺して解き放ってあげよう」





「聞いて下さい!
俺は禰豆子を治すために剣士になったんです!
禰豆子が鬼になったのは二年以上前のことで!
その間 禰豆子は人を食ったりしてない!」




それじゃあ話が変わらねぇじゃねぇか。




「話が地味にぐるぐる回ってるぞ阿呆が。
人を食ってないこと、これからも食わないこと
口先だけでなくド派手に証明してみせろ」




頭上で鳶が鳴く。

師範が小声で時透に鳶の名を教えていた。




「あのぉ……でも疑問があるんですけど。
お館様がこの事を把握してないとは思えないです」




確かにお館様は……

いや待て??

二年前、師範いきなり家を飛び出したな。←




「……師範、二年くらい前の……」

『ハハッ別に雲取山なんか行ってないけど??』←

「師範」

『…………竈門兄妹を見に行きました』←

「お館様に報告は?」

『勿論しましたけど何か??』←←




柱の何人かがギョッとした顔で師範を見る。

甘露寺はオズオズと話を続けた。




「勝手に処分しちゃって大丈夫でしょうか……?
いらっしゃるまでとりあえず待った方が……」

「妹は俺と一緒に戦えます!
鬼殺隊として人を守るために戦えるんです!
だから……!」




「おいおい……何だか面白い事になってるなァ。
鬼を連れた馬鹿隊員とはそいつかい?」




不死川は左手に箱のような物を掲げていた。




「一体全体どういうつもりだァ?」

「困ります不死川様!
どうか箱を手放して下さいませ!」




慌てて後を追ってきたのは隠だった。

そんな不死川を見て胡蝶がゆらりと立ち上がる。




「不死川さん、勝手なことをしないで下さい」

廿壱→←拾玖



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沙羅(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます!!宇髄さんカッコイイですよね……!!もっとカッコイイ宇髄さんを書けるよう頑張りますので、ぜひ続編の方もよろしくお願いしますー!! (2020年1月30日 21時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - コメント失礼します!宇髄さんは私の推しなので、すんごいかっこいいなあ…。とか思いながら見てます!頑張ってください! (2020年1月30日 21時) (レス) id: 4db94b3ad0 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - めぐちゃんさん» コメントありがとうございますっれ分かります…宇髄さんカッコイイですよね!もっと夢主を素敵な女性に書けるよう、頑張りますね! (2020年1月11日 14時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
めぐちゃん - コメント失礼します!!宇髄さんはカッコいいし夢主ちゃんもかわカッコよくて面白いです。頑張って下さい! (2020年1月11日 0時) (レス) id: 0087c5132c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年12月29日 21時

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