師範を嫁にしたい【鬼滅の刃】【宇髄天元】

拾 ページ12

no side




「鬼！！」




山奥で刀を構えたのは鬼殺隊員の村田。

それも走る少女鬼によって糸束に巻き込まれていく。




「何！？」




村田は内側で糸を斬ろうと刀で突くが

糸はしなるばかりで少しも斬れない。




「無駄よ。斬れやしない。
アタシの糸束はね柔らかいけど硬いのよ」

「なぁぁ！？」




糸玉の中では溶解液が村田を襲う。




「溶解液が邪魔な服を溶かす……
それからアンタの番よ。
すぐドロドロになってアタシの食事になる」

「わぁ！凄いですね！」




鬼の背後に刀をさした少女が立ち、声をかける。




「手のひらから糸を出しているんですか？」




鬼は目を見開きその少女を見る。

少女もまた微笑んだまま話し続けた。




「こんばんは。今日は月が綺麗ですね」




鬼殺隊だと気付いた鬼は

糸を放出させながら距離をとる。

少女は素早く無駄の無い動きで糸をかわす。




ふわりと浮いた少女は

勢いよく何度も鬼を蹴り、地面に倒した。




「私と仲良くするつもりは無いみたいですね」

「ま……待って、お願い！
私は、無理やり従わされてるの。
逆らったらバラバラに刻まれる。
それに今……鬼ごっこしてるから……！」←

「そうなんですか……それは痛ましい……
助けてあげます！仲良くしましょう！
鬼ごっこの発案者は後で叱っておきますから」←




笑顔で言い切る鬼殺隊が柱。胡蝶しのぶ。

A逃げて。超逃げて。←




「た、助けてくれるの……？」

「はい！
でも仲良くなる為には幾つか聞く事があります」




笑顔を絶やさず話すしのぶ。




「可愛いお嬢さん。貴女は何人殺しましたか？」

「５人。
……でも、命令されて仕方なかったのよ」




鬼はポロポロと涙を零す。

そんな様子を見てしのぶはさらに続けた。




「嘘はつかなくて大丈夫ですよ。分かってますから」

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