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「ヒッ……!!」



Aは、薄く笑みを浮かべて刀を振る。

刃が鬼の肩口に触れる。




そのまま斜め左上に刃が動き

刀の切っ先が首筋に触れる。




『勝負を挑む相手、間違えたね』

「な、何よ……殺すなら、殺しなさいよ……!!」




つつ、と刃が少しずつ首にくい込んでいく。




『……私は階級礎の樹ノ守A。
柱と渡り合える力はまだ残ってるの。
だから、貴女にもう一度だけ機会をあげる』

「は……?」




Aは刀を戻して鬼の顔を覗き込む。




『貴女も気付いてるでしょ?私に勝てないって。
だから、鬼ごっこで決めましょ?』

「鬼、ごっこ……」




鬼の貴女が鬼でもいいけど、と

軽くダジャレみたいなことも言いつつAは笑う。




『貴女じゃ一生私には追いつけないだろうから
私が鬼になるね。それでいいよね?決定。
貴女が逃げて三十数えたら私も追いかけるよ。
朝まで逃げ切れたら貴女の勝ち。
朝までに私が貴女を斬ったら私の勝ち。どう?』




まくし立てるようにAは言う。

笑顔のままで。




「そんなの……」

『大丈夫、大丈夫。
この森にいる鬼殺隊で私より強い子いないから』←

「ッ……」

『逃げる好機だよ??良いの?無駄にして』

「その提案したこと、後悔すると良いわ」




鬼は鼻で笑うと素早く山奥へと駆けていく。




『あっ……私より上手く毒を使う子はいるけど……
って、もういないや。まあいっか』←




Aは目を閉じ大きな声で数を数え始めた。

拾→←捌



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沙羅(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます!!宇髄さんカッコイイですよね……!!もっとカッコイイ宇髄さんを書けるよう頑張りますので、ぜひ続編の方もよろしくお願いしますー!! (2020年1月30日 21時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - コメント失礼します!宇髄さんは私の推しなので、すんごいかっこいいなあ…。とか思いながら見てます!頑張ってください! (2020年1月30日 21時) (レス) id: 4db94b3ad0 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - めぐちゃんさん» コメントありがとうございますっれ分かります…宇髄さんカッコイイですよね!もっと夢主を素敵な女性に書けるよう、頑張りますね! (2020年1月11日 14時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
めぐちゃん - コメント失礼します!!宇髄さんはカッコいいし夢主ちゃんもかわカッコよくて面白いです。頑張って下さい! (2020年1月11日 0時) (レス) id: 0087c5132c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年12月29日 21時

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