No.１５９ ページ27
貴女side
消太と繋いだ手が熱い。
気のせいかもしれないけど
いつもより優しくて何だか恥ずかしい。
『……』
「……」
お互い何も喋らないまま消太の家に着いた。
なんか今日は消太といるとおかしくなりそう。
ケーキ食べたら急いで帰ろうかな。
『……ケーキ、食べたら帰るね』
「……そうか」
冷蔵庫にあった食材を使って
簡単な夕飯を作り食べる。
『ケーキ……！』
「落ち着け」
私の選んだケーキはベリーが沢山のってるやつ。
甘酸っぱくて美味しい！って書いてあった。
ちなみに消太の選んだケーキは
極シンプルなチーズケーキだった。
さっそくフォークで切り分けて口に運ぶ。
とろっとした甘いクリームに
甘みで緩和されたベリーの酸っぱさ。
柔らかいスポンジケーキに
ベリーソースが絡んで……
『んまぁ……』
思わず息が漏れる。
何だ、こんな美味しいケーキ初めてだ。
「本当に美味そうに食べるね」
『美味しいもん！消太も食べる？』
フォークで一口分とって差し出す。
「…………いや、いいよ」
『何で？美味しいよ？』
「大丈夫だって……」
消太がグイグイとフォークを押し返す。
酸っぱいの嫌いだっけ？
……よし。
消太が喋った瞬間にフォークを滑り込まそう。
『……要らないの？』
「ああ……ﾝｯ！？……おま……」
『ね、美味しいでしょ？』
しばらく口をモグモグさせていた消太に
かなり勢いのいいデコピンを食らった。解せぬ。
「あほか」
『成績は良いほう』
「そうじゃねえ」
少し黙って何かを考えていた消太が
フォークでチーズケーキを切り分けた。
「……食べるか？」
『食べる』
フォークを差し出してもらったので
ありがたく頂きます。
『うまぁ……チーズケーキうまぁ……』
「おまえ……他の奴にはこういうことされても
ホイホイ食べるんじゃねえぞ」
『こういうこと……？』
「……相手のフォークで食うなよって話だ」
『分からないけど分かった』
とりあえず頷いておこう。
今はケーキが美味しすぎてそれどころじゃない。←
消太が困ったような顔をして苦笑していたけど
怒ってないみたいだから良いよね？
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ruroru - 始まりがすでにおもろい好きです←唐突な告白 (2020年11月24日 17時) (
レス) id: c6275a7ae2 (このIDを非表示/違反報告)
エリィ - きぇぇ可愛っきえええぇ (2020年1月5日 10時) (レス) id: 09090d6677 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 十華さん» コメントありがとうございます！相澤先生推し仲間がいて嬉しみの極みでございます…！精一杯、書かせて頂きますので、どうぞ今後ともよろしくお願いします！！ (2019年12月6日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
十華 - 初コメです。１時間足らずで読み終わりました………！すごく面白かったです。相澤先生推しなので最高です。お忙しいと思いますが更新頑張ってください！！ (2019年12月4日 2時) (レス) id: ce818eaa7d (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - Aさん» コメントありがとうございます！本当ですか……！？嬉しいです！！頑張りますね！！続編出る予定なので是非！そちらの方もよろしくお願いします！！ (2019年12月2日 17時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2019年8月27日 18時
