No.１４５ ページ13
貴女side
『お邪魔します』
ヤオモモ(皆が呼んでいたから変えた)の家に着く。
「うわぁ……でかぁ……広ぉ……」
『お嬢様……』
響香と並んでヤオモモの家の廊下を歩く。
本当に広い。学校みたい。
「お二人とも！さぁさぁお席にどうぞ！」
『ありがとう』
「あ、ありがと！」
ヤオモモがプリプリしてる。
案内されたのは講堂(？)でとにかく広い。
「ではまず古文から始めましょうか！」
「お願いしまーす！！」
「お願いします！」
三奈や範太が元気よく返事をする。
私は古文は特に問題ないので聞くのに従事する。
.
「う〜ん……ヤオモモせんせー！
ここってどうなるんですか！？」
「そこはですね……」
私はテスト課題を終わらせて皆の様子を見ている。
どうしよう。
誰かと勉強会なんてしたことないから
どう振る舞えば良いのか分からない。
「……Aちゃん、終わってしまいました？」
『あ……うん、』
「では！Aちゃんも一緒に教えませんか？
先生役が２人いても困りませんもの！」
『い、良いの……？』
「もちろんですわ！ねぇ皆さん！」
「「「お願いします！！」」」
ヤオモモが私の手を引いて立たせてくれる。
私は教科書を持って皆の後ろに立つ。
「Aちゃーん、ちょっとココを……」
『ココは──────』
.
あっという間に日は暮れて
辺は夕焼け色に染まった。
「今日はありがとねヤオモモー！」
「助かったぜ！」
「ヤオモモの教え方、分かりやすかったよ」
『紅茶もご馳走様』
「そ、そんな……！
お役に立てたようで良かったですわ！」
皆それぞれにヤオモモに礼を言う。
私もしっかりお礼はした。
「皆さん、期末テスト頑張りましょうね！」
「「『うん！』」」
帰り道は違うので響香達とはバラバラで帰る。
私は見送ってくれているヤオモモに向き直って
改めてお礼を言う。
『ヤオモモ、今日は誘ってくれてありがとう。
勉強会なんて初めてだったから……
凄い、嬉しかった』
「どういたしまして、ですわ！
私も初めてでしたので緊張しましたけれど……
Aちゃんの教え方、参考になりましたわ！」
『ヤオモモこそ、教えるの上手だった……！』
二人して顔を見合わせて笑った。
それから手を振って、私は帰路についた。
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ruroru - 始まりがすでにおもろい好きです←唐突な告白 (2020年11月24日 17時) (
レス) id: c6275a7ae2 (このIDを非表示/違反報告)
エリィ - きぇぇ可愛っきえええぇ (2020年1月5日 10時) (レス) id: 09090d6677 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 十華さん» コメントありがとうございます！相澤先生推し仲間がいて嬉しみの極みでございます…！精一杯、書かせて頂きますので、どうぞ今後ともよろしくお願いします！！ (2019年12月6日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
十華 - 初コメです。１時間足らずで読み終わりました………！すごく面白かったです。相澤先生推しなので最高です。お忙しいと思いますが更新頑張ってください！！ (2019年12月4日 2時) (レス) id: ce818eaa7d (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - Aさん» コメントありがとうございます！本当ですか……！？嬉しいです！！頑張りますね！！続編出る予定なので是非！そちらの方もよろしくお願いします！！ (2019年12月2日 17時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2019年8月27日 18時
