No.７８ ページ39
緑谷side
「Aちゃんがウロウロしてる……」
手を胸の高さまであげて
こう、猫の手をみたいにして歩いてる。
ひとことで言って可愛い。←
「あ、もしかして！お題に困ってるんじゃ……！」
「Aちゃーん！お題は何やったー！？」
僕がそう言った瞬間、
麗日さんが大きな声でAちゃんに聞く。
『んと……【好きな人】って……』
「「「マジか」」」
クラスの皆の声が揃った。
既に後ろにいる男子達は騒がしい。
「はい！はいはい！俺立候補するよ！！」
「何言ってんだよ上鳴！俺だろ！」
「オイラに決まってんだろー！？」
「異性とは限らないよー！！」
「Aちゃんは私達のものですわ！！」
芦戸さんや八百万さんまで参戦して
凄い騒ぎになっている。
Aちゃんは無表情で眺めていた。
「……ねぇ皆」
蛙す、つ、梅雨、ちゃんの一声で静まる皆。凄い。
「Aちゃんに華を付けた人は誰？」
「「「ﾊｯ……！！」」」
「あの子、きっと気付いてないわ。
少しでも意識してもらうにはこれがチャンスよ」
『？』
コソコソと話し始めた皆に
Aちゃんは首を傾げている。
「Aちゃん、お話があるの」
っ梅雨ちゃんの舌が伸びてAちゃんに巻きつく。
『？』
応援席に引き上げられたAちゃんは
皆から様々な質問をされている。
「本っ当に好きな人は！？」
『皆……』
「ずっと一緒に居たい人は！？」
『皆……』
「離れたくない人は！？」
『皆……』
Aちゃんの天然というか
鈍感なところは相変わらずだった。手強い。
意気揚々としていた皆もだんだん元気が無くなり
再び男子達の争いが始まる。
……好きな人って言うからダメなんじゃないか？
そうか、Aちゃんは【好き】を知らないんだ。
辛い過去があったから、
酷いご両親がいたから、分からないんだ！！
Aちゃんを育てた人は誰なんだろう。
ご両親が亡くなったのは５歳くらいのはずなのに。
もしかしたらその人のことを言えば
【好き】とか【尊敬】とかなら……！
あぁ、でもこの事を言ったら
過去を思い出させる原因になるのか……？
「緑谷ちゃん怖いわ」
「ﾊｯ……ごめん……えっと……Aちゃん」
『どうしたの？』
疲れ顔のAちゃんは僕を見る。
よし、きっと……これなら……！
「【好きなヒーロー】だと思ってみたらどうかな！」
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沙羅(プロフ) - ゴーストさん» コメントありがとうございます！！弔くんキャラめちゃくちゃ崩壊してます(真顔)でもありがとうございます！！もっと面白く書けるよう頑張りますー！！ (2020年4月8日 17時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - エリィさん» コメントありがとうございます！お返事が遅くなりすみません！！弔くんもっとデレさせたいです……でもっ、敵だからっ…みたいな() (2020年4月8日 16時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ゴースト - とむらのキャラ崩壊っぷりが凄い好きです！！ (2020年4月8日 16時) (レス) id: e9859dda90 (このIDを非表示/違反報告)
エリィ - いやぁぁぁ弔のデレがっデレがっ尊いイイぃ (2020年1月5日 0時) (レス) id: 09090d6677 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - noiseｰノイズさん» うわぁぁ！？ご指摘ありがとうございます！ホントですね！？直してきました！ありがとうございます！！ 今後も相澤先生とジャンジャン絡ませますね！Part３もよろしくお願いしますー！ (2019年8月14日 21時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2019年8月2日 19時
