No.４９ ページ6
no side
『や、めてｯ……』
「おっと」
Aは死柄木の手を払う。
「……本当に覚えてないんだね」
『ｯ……』
「話し相手になってあげたのに」
死柄木はAの目を見つめる。
「ほら……公園で、Aは鉄棒に──────」
『……ｯ！！』
その瞬間、Aは大きく目を見開く。
顔は恐怖の色に染まる。
『何で、それを……』
「思い出した？」
『とむら…………って………あの時の……？』
「そう、そうだよ。思い出してくれたんだね？」
Aはゆっくり瞬きをして
自分を落ち着かせる。
『……何で、敵に』
「元からそうだったし…。それにさ？
抑圧の為の暴力装置であるヒーローが許せない。
暴力は暴力しか生まないんだよ。
Aなら分かるよね？」
『…………』
「何？その顔」
睨むように死柄木を見るA。
『とむらは、嘘つき』
「……なんで？」
『だって、楽しそう』
「……さすがA。バレるの早」
死柄木は楽しそうに笑う。
「とりあえずAはここで大人しくしててよ。
"脳無"もAには手は出さないから」
『……"脳無"？』
「でもAにも見て欲しいんだよね」
『……？』
.
「絶望を」
.
ニタァ、と死柄木は笑う。
その瞬間、死柄木は相澤の方へと駆けていく。
『ｯ！？待っ………』
後を追おうとするAは複数の敵に止められる。
「２３秒」
「本命か」
そう呟く死柄木に相澤は捕縛武器を振るう。
「２４秒」
『とむらｯ……やめて！！』
敵に応戦しながらAが叫ぶ。
「２０秒」
死柄木は相澤の捕縛武器を掴む。
「！！」
相澤は舌打ちをして死柄木に突っ込む。
「１７秒」
捕縛武器を引っ張り、
傾いた死柄木の胴体に肘打ちを食らわせる。
「動き回るのでわかり辛いけど
髪が下がる瞬間がある」
死柄木は相澤の肘を掴んでいた。
「一アクション終えるごとだ。
そしてその間隔は段々 短くなってる」
相澤の肘が崩れていく。
「無理をするなよイレイザーヘッド」
『消太！！！』
Aは一気に敵を吹き飛ばす。
それは相澤が死柄木を殴ったのと同時だった。
『消太、肘が……！』
「ｯ……離れてろ、A」
倒れた死柄木が不気味な声で再び話し始めた。
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沙羅(プロフ) - ゴーストさん» コメントありがとうございます！！弔くんキャラめちゃくちゃ崩壊してます(真顔)でもありがとうございます！！もっと面白く書けるよう頑張りますー！！ (2020年4月8日 17時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - エリィさん» コメントありがとうございます！お返事が遅くなりすみません！！弔くんもっとデレさせたいです……でもっ、敵だからっ…みたいな() (2020年4月8日 16時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ゴースト - とむらのキャラ崩壊っぷりが凄い好きです！！ (2020年4月8日 16時) (レス) id: e9859dda90 (このIDを非表示/違反報告)
エリィ - いやぁぁぁ弔のデレがっデレがっ尊いイイぃ (2020年1月5日 0時) (レス) id: 09090d6677 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - noiseｰノイズさん» うわぁぁ！？ご指摘ありがとうございます！ホントですね！？直してきました！ありがとうございます！！ 今後も相澤先生とジャンジャン絡ませますね！Part３もよろしくお願いしますー！ (2019年8月14日 21時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2019年8月2日 19時
