駄菓子が二十二こ ページ24
太宰side
与謝野さんが慌てて走っていくのを見て
なんとなく嫌な感じがしたから
国木田君を説得して
約三十分後に医務室へ行ったんだよね
其処にいたのは魘されてるAちゃん
汗を沢山かいていて、寝返りを繰り返していた
乱歩「太宰…?」
太宰「乱歩さん、見ました?」
乱歩「…うん、相当ヤバいよ」
与謝野「二人共、邪魔するなら出てきな!」
太宰「否…お手伝いに……」
与謝野「なら氷水とタオル、用意しな」
太宰「ふぁーい」
氷水にタオルを浸して絞る
それをAちゃんの額にのせる
乱歩「……僕もやるよ」
乱歩さんもAちゃんの汗を拭いている
与謝野「悪いね、妾はちょッと席を外すよ
目が覚めたら呼んどくれ」
太宰「分かりました」
乱歩「Aちゃん…しっかりして…?」
うつ伏せになったAちゃんの背中を
乱歩さんはさすり始めた
乱歩「凄い汗……苦しいよね…頑張れ…」
こんな乱歩さんは初めて見る
貴女『うぐっ…』
Aちゃんが一度大きく痙攣すると
そのまま静かになってしまった
太宰「これは…危険…じゃないですか?」
乱歩「待って…息はしてる…」
脈をとってみると弱いがしっかり動いている
額を冷やし続け、乱歩さんは背をさすり続けた
貴女『ん……と…』
乱歩「あ!目が覚めた!」
太宰「大丈夫かい?」
キョロキョロと周りを見渡して
貴女『あれ…その声は…乱歩さんと…太宰様?』
流石だね…声で判別しちゃった
乱歩「魘されてたよ?」
太宰「乱歩さんが背中をさすってたから
落ち着いて目を覚めれたんだね」
乱歩「ん?何のこと?それより太宰、与謝野さん」
太宰「分かりました、呼んできます」
うふふ、乱歩さんってば可愛い←
あ、そういう意味じゃないよ?
Aちゃんに必死な乱歩さんが可愛いって事
さて与謝野さんは何処かなぁ……
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作者名:沙羅 | 作成日時:2017年3月19日 16時