検索窓
今日:3 hit、昨日:14 hit、合計:80,700 hit

21話 ページ23

no side



太宰「兄さん早く早くー!」

貴方『判った判った…』




グイグイとAの腕を引く太宰。

Aはされるがままだ。




太宰「探偵社の雰囲気だけでも味わってよ!」

貴方『職場見学なんて善いのかい?』

太宰「乱歩さんが善いって!あと社長も!」

貴方『軽いね……』




探偵社の昇降機(エレベーター)に乗り込む二人。

高いベルの音がして扉が開く。




太宰「さて、と!ようこそ探偵社へ……ッ?」

貴方『……何だい?この物音は……』




探偵社の扉に手をかけた時だった。

室内から微かな悲鳴と金属音。




太宰「判らない……今日大きな依頼は無い筈……」

貴方『……若しかして襲撃とか』

太宰「う"……有り得る……」




嫌そうな顔をする太宰。

Aは静かに室内を伺っていた。




貴方『……入ってみるかい?』

太宰「……兄さん、社内の見取図は?」

貴方『勿論。手前に植え込みがあったよね』

太宰「うん!」




Aは音をたてぬように

そろそろと扉を開く。




人ひとり通れる隙間が出来た瞬間、

太宰とAは滑り込む。




貴方『……本当に襲撃かい?』

太宰「……武器は持ってるみたいだけど」




Aがこう云う訳は二つ。




長身「さっさと社長を出さんか貴様等ァ!」

橙髪「そ、そうだ!人質が居るンだよ!?」




襲撃者が二人。




長身「爆弾を爆破されたくなければ!
早く社長を──────」

橙髪「爆破されたらタヒンじゃうよ!!」





武器が爆弾と拳銃。

そして人質のセーラー服を着た少女。





貴方『襲撃規模が小さい気が……』

太宰「でも兄さん……
あの爆弾ならこの(フロア)は吹き飛ぶよ……」

貴方『まぁ……人質が居るからね。
軽く見ちゃあいけないか』

太宰「どうする?兄さん」




腕を組んで考えるA。

太宰はその様子を見て密かに冷や汗をかく。




貴方『私が行こう』

太宰「ど、どうする心算(つもり)だい?」




そう聞かれたAは

ニィッ、と唇を横に引く。









.









.









貴方『異能力で制圧する』

22話→←20話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (84 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
263人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

沙羅(プロフ) - キミナさん» 閲覧ありがとうございますー!ホントですか!?嬉しいです!!その他リクエストも受け付けてますのでお願いします(笑) (2019年7月8日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
キミナ(プロフ) - リクエストありがとうございます!とても良かったです! (2019年7月7日 21時) (レス) id: e2ae360d42 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - オンさん» 更新後の閲覧ありがとうございます!喜んで頂けて私も嬉しいです!今後のリクエストも是非お願い致します(笑) (2019年7月5日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
オン - ああああああ、ありがとうございました!自分が思っていたよりもとっても素敵でした。コメントの返事や、リクエストの更新、本当にありがとうございました(^~^) (2019年7月4日 20時) (レス) id: 8d5683d37d (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - キミナさん» リクエストありがとうございます!一つづつリク消化して書かせて頂きますね! (2019年7月4日 15時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:沙羅 | 作成日時:2019年6月12日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。