検索窓
今日:1 hit、昨日:13 hit、合計:80,684 hit

17話 ページ19

no side



太宰「は…………?」

貴方『事実だよ』



訳が判らない、そんな顔をした太宰と

何の感情もないA。



貴方『私が黒服の新人指導を
請け負っていたのは知っているね?』

太宰「…うん」






回想──────



貴方『君達の最初の仕事は後処理だ。
一滴の血痕も残すな。肉片なんて以ての外だ』

黒服「「はっ!!」」




此処は崖。

つい先程に銃撃戦のあった場所だ。


Aは片付けを進める黒服を尻目に

迷いない足取りで崖に近づく。




黒服「太宰首領補佐、遺留品は……ッ!?」

貴方『嗚呼、個別に袋でまとめておけ』

黒服「ぼ、首領補佐…何故…き、危険です!」




声をかけた黒服は悲鳴に近い声をあげる。

何故ならAは崖から身を乗り出していたから。




貴方『じゃあ…君に次の任務だ。
若し太宰治に会ったら……
「ごめん」と伝えておいてくれ』

黒服「なっ……」

貴方『頼んだぞ』




そして黒服が何かを云う前に

Aは崖下へと見を投げ出した。




しばらく呆然としていた黒服が

慌てて下を覗き込むが、ただ荒れた波があるだけ。


急いで周りの黒服に事情を話し

複数名で救助に向かう。




.








陽が傾くまで探しても見つからない。






見つかったのは、


波に漂う黒い外套と、


崖下の岩に付着した血痕だけだった。

18話→←16話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (84 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
263人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

沙羅(プロフ) - キミナさん» 閲覧ありがとうございますー!ホントですか!?嬉しいです!!その他リクエストも受け付けてますのでお願いします(笑) (2019年7月8日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
キミナ(プロフ) - リクエストありがとうございます!とても良かったです! (2019年7月7日 21時) (レス) id: e2ae360d42 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - オンさん» 更新後の閲覧ありがとうございます!喜んで頂けて私も嬉しいです!今後のリクエストも是非お願い致します(笑) (2019年7月5日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
オン - ああああああ、ありがとうございました!自分が思っていたよりもとっても素敵でした。コメントの返事や、リクエストの更新、本当にありがとうございました(^~^) (2019年7月4日 20時) (レス) id: 8d5683d37d (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - キミナさん» リクエストありがとうございます!一つづつリク消化して書かせて頂きますね! (2019年7月4日 15時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:沙羅 | 作成日時:2019年6月12日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。