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2話 ページ3

貴方side



??「太宰さん連れて来ました!」

貴方『少年、私の話を……』



連れて来られたのは軍警でも対処できない、

厄介事を請け負う"武装探偵社"。



??「全く…ホントぶれないねェ太宰は」



綺麗なご婦人が溜息と共に肩をすくめる。



貴方『あー…とても云い(にく)いのだけど……
私、君達の云う太宰じゃあないよ?』

??「はい?」

??「どう云う意味だぃ?」



アシメの少年とご婦人が首を傾げる。

恐らく探し人は弟の治かなぁ。



乱歩「まぁ太宰には変わりないけどな」

貴方『おぉ乱歩君!久しぶりだねぇ』



いかにも「探偵!」な服に身を包んだ乱歩君。

十年も経てば見目も変わるものだね。



??「ら、乱歩さん?どういう事です?」

??「説明しとくれよ」

乱歩「じゃあ自己紹介すれば?」



ビシッと指をさされて私は頷く。

確かに名前を云った方が善い。



貴方『じゃあ改めて…私は太宰。太宰Aだ。
君達の探している治の兄。齢は28。よろしくね』

中島「お、お兄さんだったんですか!?
あ、僕は中島敦と云います!先程はすみません!」

晶子「太宰に瓜二つだねェ…
ああ、(わたし)は与謝野晶子さ」



ヒラヒラと手を振れば

アシメの少年…敦君はバッと頭を下げた。



貴方『気にしないでくれ給え敦君。
日頃の治の行いが悪いからだろう?
逢った時にでも叱っておくからね』

中島「お、お願いします…?」



苦笑いをする敦君を押し退けて

与謝野さんが嬉々とした表情で私の肩を掴む。



晶子「アンタなら解体できるンじゃないかい?
太宰に瓜二つでも異能は違うだろう?」

貴方『えっ…解体?』

晶子「そうさ!ねェ、是非させとくれよ!」

貴方『えぇ…与謝野さんの綺麗な顔が
私の返り血で汚れるのは申し訳ないのだけど…』

晶子「…アンタ…(たら)しだねェ……」



背後で乱歩君が爆笑している。

笑われるなんて心外だよ…?

……私の黒い血で汚すなんて出来ないだろう?



乱歩「ん?そろそろだよA」

貴方『おや、本当かい?』



ハテナを浮かべる敦君と与謝野さん。

探偵社員って少ないのだね?



そんな事を考えながら

私は探偵社の扉へ身体を向ける。










.









さぁ………四年ぶりの再開だ。









.









.









太宰「おはよう諸君!」

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沙羅(プロフ) - キミナさん» 閲覧ありがとうございますー!ホントですか!?嬉しいです!!その他リクエストも受け付けてますのでお願いします(笑) (2019年7月8日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
キミナ(プロフ) - リクエストありがとうございます!とても良かったです! (2019年7月7日 21時) (レス) id: e2ae360d42 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - オンさん» 更新後の閲覧ありがとうございます!喜んで頂けて私も嬉しいです!今後のリクエストも是非お願い致します(笑) (2019年7月5日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
オン - ああああああ、ありがとうございました!自分が思っていたよりもとっても素敵でした。コメントの返事や、リクエストの更新、本当にありがとうございました(^~^) (2019年7月4日 20時) (レス) id: 8d5683d37d (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - キミナさん» リクエストありがとうございます!一つづつリク消化して書かせて頂きますね! (2019年7月4日 15時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年6月12日 7時

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