検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:16,258 hit

きゅうじゅうご ページ3

貴女side


治くんに云われた言葉が脳内を駆け巡る。



きっと、大丈夫。



だってパパもママも一般人だった、でしょう?

きっと悪いことなんてしてない。

だから、大丈夫。



楼閣の入口に立つ黒服さんに

軽く挨拶をして中に入れて貰う。



そのまま昇降機(エレベーター)に乗り込んで

二階の通信保管所に向かう。



保管所の扉に伸ばした手が震える。

一度、大きく息を吐いてそれから扉を開けた。



織田「…お疲れ、A」

貴女『ありがとう作くん』



作くんは座っていた椅子から立って

私の方へ歩み寄る。



織田「走ってきたのか?」

貴女『あ、う、うん…まあ……』



髪が乱れてる、と作くんが私の頭を撫でる。

それがさっき迄の焦りを消してくれた。



織田「それで、だな……調べたのはあれだ」

貴女『…』



作くんが指さした先には

机の上に置かれる二つの青いファイル。



織田「一つは……現状についてだ。
もう一つは……最初のを読めば判ると思うが……」

貴女『うん、ありがとう!読んでみるね』



嗚呼、と作くんは云って部屋から出ていく。

きっと気を使ってくれたんだと思う。



私はさっき作くんが座っていた椅子に座り

一冊目のファイルを開いた。




そこには──────

きゅうじゅうろく→←きゅうじゅうよん



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
138人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:沙羅 | 作成日時:2019年5月13日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。