きゅう ページ10
no side
地下にある一室。
目を覚ましたのはAが一番だった。
貴女『う"……』
見慣れぬ空間に目を
痛む頭と体に半泣きになりながら辺りを見る。
そして目に入るのは
この二日で仲良くなった同郷の子ども達と
見知らぬ国の見知らぬ子ども達。
貴女『オーリャ!!!』
一つに縛ったプラチナブロンドの髪を
床へ投げ出し倒れる少女に
痛む体へ鞭を打って近寄るA。
貴女『オーリャ!オーリャ!目を覚まして!』
オリガの口からは泡が出ており
半開きの瞼の奥には濁った灰色の瞳が覗く。
貴女『オーリャ…?なんで起きないの…?』
Aの頭の片隅で『死』という文字が浮かんだ。
それでもAは信じたくなかった。
貴女『ねぇ…ねぇってば!イジワルしてるの?』
他の子ども達にも近寄り体を揺する。
貴女『なんでみんな起きないの!』
誰も目を覚まさない。
中には人には有り得ない肌の色をして
倒れる子どもも居た。
その時、
島崎「目が覚めた?」
鉄扉を開け入って来たのは島崎だった。
島崎「あぁ…矢っ張り残ったのは一人だった。
君は日本語が話せる子だね。おめでとう」
貴女『オメデトウ?
……ナンデ!ナンデオメデトウ!?』
その後はロシア語で喚くAを
ただ黙って島崎は見ていた。
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沙羅(プロフ) - ミズミズさん» コメントありがとうございます!本当にありがとうございます...これも皆様のおかげです!相変わらず更新はゆっくりですが今後ともよろしくお願い致します! (2019年3月9日 12時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ミズミズ(プロフ) - 続編おめでとうございます!いつも楽しみに更新待ってます。頑張ってください! (2019年3月9日 11時) (レス) id: ce434b4809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年3月9日 8時