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よん ページ5

no side


貨物と共に子ども達の入った木箱も積み込まれる。


大きく傾き小さな悲鳴が上がるが

機械で積むため誰も気付かない。



箱の中では子ども達が肩を寄せ合って

この木箱を火の中へ放り込まれたり

粉砕機(シュレッダー)に投げ込まれたりしない事を祈っていた。



少年「うぅ…こわいよぅ…大きな音がする…」

少女「ニホンにいったらどうなるの……?」



露西亜の各地から集められた

全部で五人の子ども達。


怯える少年少女を励ますのは

オリガとAの役目だった。


無論この二人とて怖くない訳では無い。




その恐怖を打ち消す為に

他の子達を励ますことで自分も励ましていたのだ。





そして貨物船とは言えど波で揺れる。

子ども達は何度も木箱の壁にぶつかる。



海が荒れているのか激しく揺れる船。

船酔いに魘われる子ども達。



五人がちょうどの広さの木箱では

誰かが寝転がると窮屈になってしまう。



それでも酷い船酔いの子を寝かせるべく

互いが端に寄って休ませる。



貴女『なんか…暗くなってきたね…』

オリガ「うん…夜になったのかな……」



木箱の隙間から差し込む光は

既に無くなっている。



貴女『…今日はねよう』

オリガ「うん…」



子ども達は木箱に入っていた携帯食料を分けて

少しずつ食べ横になった。









.









.









目が覚めた時に目にするのは

日本の横浜にある港の光景だった。

ご→←さん



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沙羅(プロフ) - ミズミズさん» コメントありがとうございます!本当にありがとうございます...これも皆様のおかげです!相変わらず更新はゆっくりですが今後ともよろしくお願い致します! (2019年3月9日 12時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ミズミズ(プロフ) - 続編おめでとうございます!いつも楽しみに更新待ってます。頑張ってください! (2019年3月9日 11時) (レス) id: ce434b4809 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年3月9日 8時

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