にじゅうろく ページ27
貴女side
福沢「少年。俺について何を知っている?」
フクザワさんがそうエドガワさんに云う。
確かめたかったのかな。
エドガワさんがどれほど凄いのか。
福沢「試してみろ」
乱歩「うーんと……」
エドガワさんが腕を組む。
乱歩「歳は三十代前半。用心棒。
殺し屋さんをぶん投げるくらいの武術の達人。
独り身。同僚もいない。右利き────」
フクザワさんがキッサテンで
座るときに右側が壁の所に座ったのは
剣を使っていたかららしい。
乱歩「ついでに道案内ちゃんにも共通するけど
設備搬入口の暗がりに入る少し前から
片目を閉じて歩いていたのは、暗いところに
入った時にすぐ周囲を見回せるようにするため。
おじさんの場合は暗所での
奇襲戦を想定した訓練をしていた」
…私片目を閉じてたの?気付かなかった……
乱歩「用心棒の評判はいいけど、
経歴はそんなに長くない────」
エドガワさんは止まることなく話し続ける。
私も「確かに」と思う事がいくつかあった。
乱歩「────おじさん、
街頭であれの続報が書かれた新聞を見た時
ちょっと顔を顰めてたでしょう。さてはおじさん」
福沢「黙れッ!」
まるで爆発みたいなものが起きた気がした。
ガラスがビリビリと鳴っていたし
遠くの人は悲鳴をあげていた。
エドガワさんは後ずさって尻餅を着いてしまった。
フクザワさんがエドガワさんを助け起こすと
ちょうど何かのチャイムが鳴った。
係員「間もなく開演します。劇場にお入り下さい」
扉を開ける男の人。
福沢「行くぞ」
フクザワさんに手を引かれ
私とエドガワさんは広い舞台のある部屋に入った。
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沙羅(プロフ) - ミズミズさん» コメントありがとうございます!本当にありがとうございます...これも皆様のおかげです!相変わらず更新はゆっくりですが今後ともよろしくお願い致します! (2019年3月9日 12時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ミズミズ(プロフ) - 続編おめでとうございます!いつも楽しみに更新待ってます。頑張ってください! (2019年3月9日 11時) (レス) id: ce434b4809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年3月9日 8時