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五歩 ページ6

no side


独歩「遅いぞ唐変木!」

太宰「あんまり怒ると血管が切れちゃうよ」

独歩「誰のせいだ!誰の!」

太宰「私」

独歩「判っているなら仕事をせんか!」



二人が騒ぐ間に

Aは濡れたジャケットを脱いていた。



太宰「あっ」

独歩「何だ」



太宰が声を上げ

国木田は太宰の視線を追う。

視線の先には首を傾げるA。



貴女『どうしたのよ治』

太宰「ちょ、Aさん!ジャケット着て!」

貴女『でも濡れてるわ』

太宰「う"っ…よ、与謝野さんっ!!」

晶子「ったく…A、早く着替えてきな」

貴女『晶子まで…』



何で、と云おうとして止まるA。

視線が少しだけ横に向けられている。



貴女『………なるほど』



小さくため息をついて

Aは悪かったわ、と呟きフロアを出ていった。



太宰「……見た?国木田君」

独歩「俺は何も見ていない。断じて。見ていない」

太宰「……見たんだね」

晶子「自覚が足りないンだよAは」



下着が透けていたとかそういうのは秘密。



.

数分後、Aがフロアに戻って来た。


貴女『さて、と…この後は"虎探し"だったっけ?』

太宰「そ!Aさんと私と国木田君でね!」

独歩「今度は勝手に何処かへ行くなよ太宰」


各々が身支度をして

探偵社の出口に集結する。




貴女『それじゃあ行きましょ』

太宰「ほらほらー国木田君も早くぅ」

独歩「五月蝿いぞ太宰。
あとAさんに引っ付くんじゃない!」

貴女『私は大丈夫よ』




騒がしい三人(主に二人)が

社員に見送られて出かけて行く。




その三人の後に着いて行くのは

Aにしか見えない織田だった。

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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年2月15日 22時

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