６７話 ページ10
no side
降谷「ｯ…と、ヒロ達に連絡してくる……」
貴女『う、うん……』
顔を赤らめて降谷は病室を出ていく。
Aも同様、赤い顔で頷いた。
降谷が病室を出てものの数秒後、
扉を叩く音がした。
貴女『…？どうぞ？』
ガラリ、と引き戸を開けて入ってきたのは赤井。
貴女『あっ…秀一さん…！？何で……』
赤井「Aが怪我をしたと聞いてな」
貴女『ＦＢＩにも伝わってるの…？』
赤井「まぁそうなるな」
貴女『恐るべしＦＢＩ』
赤井「お褒めに預かり光栄だ」
クツクツと笑った赤井は
Aの枕元に立ち、そっと頭を撫でた。
赤井「無事で何よりだ」
貴女『心配かけてごめんなさい』
赤井「いや…そんなAだから
降谷君も惚れたんだろうな」
貴女『えっ！？』
至極真面目な顔をして赤井は言う。
Aは再び顔に熱が集まるのが分かった。
赤井「ふっ……降谷君と何かあったな？」
貴女『なっ…ちが、そんな……』
赤井「顔が赤いぞ」
貴女『〜〜ｯ！！』
Aは赤井に向けて拳を振るうが
簡単に避けられ、かつその手も掴まれてしまった。
赤井「怪我人は大人しくしているんだ」
貴女『うっ……』
それだけ言うと黙ってしまった赤井を
怪訝そうな顔でAは覗き込む。
Aの手を握ったまま
赤井はAの寝台に腰を下ろす。
貴女『秀一さん……？』
赤井「……降谷君が初めて恨めしいな」
貴女『えっ』
少しばかり不機嫌そうな顔で赤井は言う。
Aは首を傾げた。
貴女『ど、どうしたの秀一さん』
赤井「俺がそれを言ったら困らせる事になる」
ここで一つ忠告しておこう。
Aはドはつかないが天然である。
それなりの事は把握するものの
時々 抜けているのである。
貴女『悩みなら聞くわ』
赤井「……はぁ」
少し目を見開いて静止した赤井。
やがて小さく溜息を漏らした。
赤井「そうだな。Aはそうだった」
貴女『？？』
赤井はAの肩を軽く押し寝台へ横にさせる。
貴女『え、秀一さん……？？』
赤井「降谷君が恨めしい理由を教えてやろう」
おずおずと頷いたAを
赤井は慈愛の眼差しで見つめる。
僅かに赤井の顔が近付いた。
.
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ちゅ、と音がして赤井の顔が離れる。
Aは驚きで目を丸くしていた。
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夜空(プロフ) - いつも楽しみにしてます最近頑張ってください応援していますもう最新しないんですか? (2021年4月26日 21時) (
レス) id: 15c1247fea (このIDを非表示/違反報告)
壟薇 - 面白いです！もう更新なさらないなでしょうか？続き気になります。また機会があれば是非頑張ってください！ (2019年10月12日 12時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2018年9月1日 12時
