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66話 ページ9

no side



貴女『好きよ……零くん……』

降谷「A…聞こえて……」



恥ずかしそうに、でも嬉しそうに降谷は言う。



降谷「ありがとうA。
でも、俺…Aを守れなかったのに…」

貴女『そ、んなの…お互い様、よ』




ゆっくりAは腕を伸ばし

降谷の肩を撫でた。




貴女『怪我、負わせちゃった……』




申し訳なさそうに目を細めるAに

降谷は2、3度首を横に振る。





降谷「違う、俺が、俺が気付かなかったから…」





そう降谷が言うと

Aはなら、と切り出した。





貴女『私も…気付けなかったから怪我をした…
それで、良いんじゃない……?』




ね、と笑うAは

苦痛を感じさせない笑顔だった。




降谷「でも……」

貴女『守って、くれるんでしょ?』

降谷「!」




降谷の目を見てAは言う。

とても優しく微笑んで。




降谷「勿論、守ってみせる」

貴女『ああ、良かった。なら、安心ね』




ふふ、と笑うとゆっくり目を閉じる。




降谷「お、おいA…」

貴女『眠り姫は……キスで目覚めるのよ?』






は、と降谷は声を漏らす。

それから苦笑してそっと呟いた。







.





降谷「…ほんと、自由人だな。俺達の姫さんは」





.








降谷はそっとAに顔を近づける。









.









淡い桜色の唇にそっと降谷の唇が重なった。

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夜空(プロフ) - いつも楽しみにしてます最近頑張ってください応援していますもう最新しないんですか? (2021年4月26日 21時) (レス) id: 15c1247fea (このIDを非表示/違反報告)
壟薇 - 面白いです!もう更新なさらないなでしょうか?続き気になります。また機会があれば是非頑張ってください! (2019年10月12日 12時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2018年9月1日 12時

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