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さんじゅうさん ページ35

no side


前に覚えた抜け道を駆使し少女は歩く。


誰ともすれ違わないまま

少女は一つの扉の前で足を止めた。



…すれ違わない、とは言ったが

彼女が一方的に見掛けた人は居た。


マフィアの禍狗こと芥川。

肩をいからせ苦しそうな表情で歩いていた。



貴女『…予想通りなら居る、かな』



そう呟くと同時に扉の向こうからは

何かの破砕音が響く。



それを合図とするかのように

少女は扉をかなりの勢いで開いた。






貴女『相変わらず仲良しさんねぇ?二人共』


中に居た二人…

太宰治はさも当然のように微笑み

もう一人、中原中也は目を丸くする。



中原「な…ンで……」

太宰「うふふ、懐かしいねぇこの面子」




貴女『お久しぶりね中也くん。
嗚呼…邪魔はしないから続けて?』


それを見に来たんだから、と

愉しそうに言うと少女は階段に腰掛けた。



中原「嗚呼、成程な。Aさんも来るとなりゃ
太宰…手前ェは何時でも逃げられたって訳か」



中原が地面を蹴る。



中原「良い展開になって来たじゃねえか!」









少女はただ微笑んでいた。

さんじゅうよん→←さんじゅうに



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沙羅(プロフ) - コメントありがとうございます!わー!?何でそんなに嬉しいこと言ってくれるんですか!?本当にありがとうございます!誤字指摘もありがとうございます!探して直しておきますね! (2019年6月27日 16時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
たぴおか - 沙羅さんの作品、ほんとに好きです!思わず一気見しちゃいましたw誤字、でしょうか。太宰さんの太の字が大になってます。 (2019年6月27日 8時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!最近は少し忙しくて更新できていませんが、なるべく更新するようにしますね!今後もよろしくお願いします! (2018年11月29日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2018年11月25日 9時) (レス) id: 7cd0412924 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 x他1人 | 作成日時:2018年5月26日 21時

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