さんじゅうに ページ34
貴女side
太陽がもう少しで真上になる頃
私は街を歩いていた。
貴女『どうやって入ろうかなぁ』
この横浜で1番に背の高い建物。
ポートマフィアのビルヂング。
貴女『…あら、広津さん』
包帯を巻き目の前を歩く広津さんを見つけ
思わず笑みが零れた。
これで治くんが居るか確認できる。
貴女『折れた腕のお加減は
広津「!?」
案の定、驚いて振り向いた広津さん。
広津「何故…貴女が此処に…その…ご無事で…」
貴女『ふふ、お久しぶりです。
と云っても先日の襲撃でお会いしましたけど』
広津さんの額に汗が垂れる。
そんな怯えることないのに…
広津「ッ…此処に来た…理由とは…」
貴女『んー…"どうりょう"をさがしに?』
広津「同僚……」
貴女『知ってる?』
そう聞けば一瞬だけ目を泳がせた広津さん。
…心当たりはありそう。
貴女『いる?いない?』
広津「それは…マフィアの、機密情報で……」
歯切れ悪く呟く。
それではもう「いる」と云っている様なもの。
貴女『なら云い方を変えよう』
広津「!」
スっと目を細めて広津さんを見上げる。
貴女『太宰治の拘.束場所を教えなさい』
広津「ッ!!」
この事を正直に話せば
広津さんは首領に処罰はされないだろう。
それに治くんなら何か対策もしてあるだろうし…
私が此処に訪れる理由は無いも同然。
広津「あ…芥川君が、地下に……」
貴女『…ありがとう広津さん。腕、お大事に!』
軽く手を振って走り出す。
正面からは少し厳しいだろうから…
裏口から回ろうかな。
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沙羅(プロフ) - コメントありがとうございます!わー!?何でそんなに嬉しいこと言ってくれるんですか!?本当にありがとうございます!誤字指摘もありがとうございます!探して直しておきますね! (2019年6月27日 16時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
たぴおか - 沙羅さんの作品、ほんとに好きです!思わず一気見しちゃいましたw誤字、でしょうか。太宰さんの太の字が大になってます。 (2019年6月27日 8時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!最近は少し忙しくて更新できていませんが、なるべく更新するようにしますね!今後もよろしくお願いします! (2018年11月29日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2018年11月25日 9時) (レス) id: 7cd0412924 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 x他1人 | 作成日時:2018年5月26日 21時