にじゅう ページ21
貴女side
芥川「なッ……」
敦くんが倒れる。
女性「貴方探偵社の────!何故ここに」
お姉さん…もとい樋口一葉ちゃん。
太宰「美人さんの行動が気になっちゃう質でね
こっそり聞かせて貰ってた」
にっこり笑顔で盗聴器を取り出す治くんと
慌ててポケットを確認する一葉ちゃん。
樋口「盗聴器!?
では最初から────私の計画を見抜いて」
太宰「そゆこと
ほらほら起きなさい敦君。
三人も負ぶって帰るの厭だよ私」
倒れている敦くんを
ぺちぺちと叩く治くんは鬼だろうか。
樋口「ま……待ちなさい!生きて帰す訳には」
治くんに向けられる銃口。
大丈夫だろうとは思ったけど
思わず飛び出してしまった。
貴女『ダメだよおねーさん!』
樋口「!?」
一瞬の隙をついて銃を叩き落とす。
芥川「くく……くくく
止めろ樋口。お前では勝てぬ」
樋口「芥川先輩!でも!」
芥川「太宰さん、今回は退きましょう────
しかし人虎の首は必ず僕らマフィアが頂く」
太宰「なんで?」
確かに敦くんが狙われる理由が判らない。
芥川「簡単な事。その人虎には────
闇市で七十億の懸賞金が懸かっている。
裏社会を牛耳って余りある額だ」
太宰「へえ!それは景気の良い話だね!」
貴女『すごいねぇ!』
芥川「探偵社には孰れまた伺います。
その時、素直に七十億を渡すなら善し。
渡さぬなら────」
太宰「
貴女『…』
その時、一瞬で治くんの目付きが変わった。
太宰「やってみ給えよ────やれるものなら」
樋口「………ッ零細探偵社ごときが!
我らはこの町の暗部そのもの!
傘下の団体企業は数十を数え、この町の
政治・経済の悉くに根を張る!
たかだか十数人の探偵社ごとき────
三日と待たずに事務所ごと灰と消える!
我らに逆らって生き残った者などいないのだぞ!」
一気にまくし立てる一葉ちゃん。
残念だけどそれは私達には脅しにならない。
貴女『だってさ治くん』
太宰「うん、知ってるよその位」
芥川「然り。外の誰より貴方がたは
それを悉知している
────元マフィアの太宰さんとAさん」
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沙羅(プロフ) - コメントありがとうございます!わー!?何でそんなに嬉しいこと言ってくれるんですか!?本当にありがとうございます!誤字指摘もありがとうございます!探して直しておきますね! (2019年6月27日 16時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
たぴおか - 沙羅さんの作品、ほんとに好きです!思わず一気見しちゃいましたw誤字、でしょうか。太宰さんの太の字が大になってます。 (2019年6月27日 8時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!最近は少し忙しくて更新できていませんが、なるべく更新するようにしますね!今後もよろしくお願いします! (2018年11月29日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2018年11月25日 9時) (レス) id: 7cd0412924 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 x他1人 | 作成日時:2018年5月26日 21時