検索窓
今日:13 hit、昨日:1 hit、合計:133,327 hit

にじゅう ページ21

貴女side


芥川「なッ……」

敦くんが倒れる。



女性「貴方探偵社の────!何故ここに」



お姉さん…もとい樋口一葉ちゃん。



太宰「美人さんの行動が気になっちゃう質でね
こっそり聞かせて貰ってた」


にっこり笑顔で盗聴器を取り出す治くんと

慌ててポケットを確認する一葉ちゃん。



樋口「盗聴器!?
では最初から────私の計画を見抜いて」

太宰「そゆこと
ほらほら起きなさい敦君。
三人も負ぶって帰るの厭だよ私」


倒れている敦くんを

ぺちぺちと叩く治くんは鬼だろうか。



樋口「ま……待ちなさい!生きて帰す訳には」

治くんに向けられる銃口。


大丈夫だろうとは思ったけど

思わず飛び出してしまった。



貴女『ダメだよおねーさん!』

樋口「!?」



一瞬の隙をついて銃を叩き落とす。



芥川「くく……くくく
止めろ樋口。お前では勝てぬ」

樋口「芥川先輩!でも!」



芥川「太宰さん、今回は退きましょう────
しかし人虎の首は必ず僕らマフィアが頂く」

太宰「なんで?」



確かに敦くんが狙われる理由が判らない。





芥川「簡単な事。その人虎には────
闇市で七十億の懸賞金が懸かっている。
裏社会を牛耳って余りある額だ」

太宰「へえ!それは景気の良い話だね!」

貴女『すごいねぇ!』



芥川「探偵社には孰れまた伺います。
その時、素直に七十億を渡すなら善し。
渡さぬなら────」


太宰「戦争(・・)かい?探偵社と?良いねぇ元気で」

貴女『…』


その時、一瞬で治くんの目付きが変わった。


太宰「やってみ給えよ────やれるものなら」




樋口「………ッ零細探偵社ごときが!
我らはこの町の暗部そのもの!

傘下の団体企業は数十を数え、この町の
政治・経済の悉くに根を張る!
たかだか十数人の探偵社ごとき────
三日と待たずに事務所ごと灰と消える!

我らに逆らって生き残った者などいないのだぞ!」




一気にまくし立てる一葉ちゃん。

残念だけどそれは私達には脅しにならない。




貴女『だってさ治くん』

太宰「うん、知ってるよその位」





芥川「然り。外の誰より貴方がたは
それを悉知している


────元マフィアの太宰さんとAさん」

にじゅういち→←じゅうきゅう



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (61 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
156人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

沙羅(プロフ) - コメントありがとうございます!わー!?何でそんなに嬉しいこと言ってくれるんですか!?本当にありがとうございます!誤字指摘もありがとうございます!探して直しておきますね! (2019年6月27日 16時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
たぴおか - 沙羅さんの作品、ほんとに好きです!思わず一気見しちゃいましたw誤字、でしょうか。太宰さんの太の字が大になってます。 (2019年6月27日 8時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!最近は少し忙しくて更新できていませんが、なるべく更新するようにしますね!今後もよろしくお願いします! (2018年11月29日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2018年11月25日 9時) (レス) id: 7cd0412924 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:沙羅 x他1人 | 作成日時:2018年5月26日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。