【名探偵コナン】愛され自由人Part２

５１話 ページ5

貴女side


貴女『そろそろ良いかしら？』

安室「ええ。行きましょう。」


零くんはスーツの裾を翻し

私はドレスのリボンを翻して歩き出す。



安室「ところで…どこまで読んでいるんですか？」

貴女『あら、何のことかしら？』



歩きながら零くんがそう尋ねる。


安室「貴女が話しかけた男性がいましたよね？
彼は…誰なんですか？」

貴女『まぁ！そこまで気付いていたの？』


安室「当たり前です。貴女程の人が
無闇に話しかけるわけが無いですからね。」



パーティ会場で話しかけた男性…ね。



貴女『じゃあ答え合わせとしましょうか。
…彼は私達と同じ暗殺者(アサシン)よ。』

安室「な…！？」


貴女『安室くんも気付いていたでしょ。
あの会場には、まだ主催者は来ていないのよ？

ボーイさん達の指示で自由に飲み食いしてたけど
ステージは使われた形跡は無し…
そして招待状にあったスピーチ開始時刻はまだ。

ついでに…招待客の数名が
時計を気にしてたのを加味すると
主催者の登場を待っていたんじゃない？』



安室「…なるほど。
会場で感じた違和感はそれだったんですね？
お見事ですねビジュー…」


貴女『ふふ、気付いていたくせに。…あら？
……面会者がいるみたいね。』



零くんの後ろにいた男性…

彼が私達の本当(・・)のターゲットだった。

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