過去編２８話 ページ40
貴女side
すっかり目を見開き
小さな黒い物を大切に握り締め
軽く汗をかいた伊達くん。
貴女『伊達くん…無事で良かった…』
伊達「な……」
青年「伊達さん！大丈夫ですか！？」
伊達くんを追って出て来た青年を見、
ぶつけた車を見る。
貴女『生きてるのかな…』
全身の筋という筋が痛い気がするけど
そっと車から降りて暴走車の方へ向かう。
伊達「……」
青年「………」
貴女『…ダメ、か。』
シートベルトをしていない犯人は
全身を強く打ちつけ
呼びかけても何の反応も示さなかった。
貴女『…この辺り、防犯カメラあったっけ？』
伊達「いや…少ないはずだが……」
青年「ど、どういうことですか？」
貴女『…私は、捕まるかもね。』
伊達「姫さんは悪くないだろ！」
貴女『確保でﾀﾋなせてしまった。』
伊達「…！」
防犯カメラの映像を調べられたら
私も暴走車の部類に入る。
青年「あの、伊達さん！」
伊達「高木！今は…」
高木、と呼ばれた青年は
一瞬ひるむもスっと伊達くんを見る。
高木「ここ丁度…駐車場の出口ですよ！」
伊達「…何が言いたい？」
高木「あの女性は…被害者に出来ませんか。」
伊達「被害者…？」
高木「ここから出てきた事にするんです。」
少し震えながら青年は続ける。
バカね…正義の味方の警察が何言うのよ。
貴女『…高木くん、だっけ？』
高木「っ！はい！高木渉と言います！」
貴女『ありがとう。私なら大丈夫だから。
今は伊達くんとここを離れた方が良い。』
高木「でも…」
貴女『いざとなれば手もあるわ。
高木くんは伊達くんを病院へ連れて行って。』
高木「良いんですか伊達さん！？」
伊達「姫さん……？」
貴女『連れて行け高木。』
高木「っ！！」
彼は優し過ぎる。
そんなに優しい子が偽装なんて考えないでよ。
そういうのは…
そういう事が得意な奴らにやらせないと。
例えば…公安とかね。
高木くんは
私が軽く睨めば慌てて頭を下げ
伊達くんを連れて病院まで向かった。
まぁ伊達くんには怪我は無いだろうけど…
遠くからパトカーのサイレンが聞こえる。
……私はボロボロになった車にもたれた。
着ているジャケットには
どう出るかな？警視庁…
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沙羅(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。本当ですね！？気付きませんでした…直しておきます！ (2019年5月1日 13時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 過去12話に誤字がありました。「釣れていけ」ではなく、「連れていけ」です。 (2019年4月30日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 恵里奈さん» 恵里奈様、コメントありがとうございます！学生のため更新できる時間が限られていますがなるべく更新していきます！今後もよろしくお願い致します！ (2018年7月24日 16時) (レス) id: c920a02ff3 (このIDを非表示/違反報告)
恵里奈 - すごく面白いです！更新楽しみにしてます！！ (2018年7月24日 15時) (レス) id: 10c97d1f10 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ(プロフ) - 沙羅さん» いえいえ、これからも更新楽しみにしてます！ (2018年7月2日 20時) (レス) id: 2158e98175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2018年5月19日 20時
