過去編23話 ページ34
貴女side
諸伏「ビ、ジュー……」
貴女『自己犠牲なんて馬鹿なことしないで!』
諸伏「あ、いや…だって……」
ライ「俺がNOCだと彼は知らなかったんだ。」
そんなことは分かってる!!
貴女『分かってるわよ!でも自分を撃つなんて
そんな事しなくたって良いじゃない!』
ライ「落ち着けビジュー。」
貴女『ライは黙ってて!ねぇ!スコッチ!』
諸伏「ごめん…本当に…」
屋上の壁に寄りかかって謝る諸伏くん。
心なしか顔が暗い。
私のせい、なのは分かってる。
諸伏「後先考えずに行動してごめん…
アイツらのことも…」
貴女『……』
諸伏「守らないと、って思ったら……思わず…」
貴女『バカ……』
鼻の奥がツーンとし始める。
視界がガラスや水を通したみたいに揺らぐ。
貴女『怖かったんだから、ね……
もう二度と……こんな事しないで…お願い…』
諸伏「分かった…本当にすまなかった…」
ぎゅっと諸伏くんに抱き着けば
諸伏くんもぎゅっと返してくれる。
温もりが心地よかった。
────カンカンカン
鉄階段を踏む足音。
貴女『…!』
ライ「っ!どうする!?」
諸伏「クソ…!」
念の為に血糊を使おう。
貴女『諸伏くん…目を瞑って…』
諸伏「姫さん…!?」
ライ「何を…」
貴女『秀一さんは銃を撃って。』
ポイッと諸伏くんが持っていた銃を渡す。
そして私は持ってた血糊をぶちまける。
諸伏くんの胸元にダバダバとかける。
この血糊は私特製で鉄分が混ざっている。
血と同じ臭いがするのだ。
バン!と音を立てて開く扉。
バーボン「スコッチ!!」
やっぱり、零くんだった…
209人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
沙羅(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。本当ですね!?気付きませんでした…直しておきます! (2019年5月1日 13時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 過去12話に誤字がありました。「釣れていけ」ではなく、「連れていけ」です。 (2019年4月30日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 恵里奈さん» 恵里奈様、コメントありがとうございます!学生のため更新できる時間が限られていますがなるべく更新していきます!今後もよろしくお願い致します! (2018年7月24日 16時) (レス) id: c920a02ff3 (このIDを非表示/違反報告)
恵里奈 - すごく面白いです!更新楽しみにしてます!! (2018年7月24日 15時) (レス) id: 10c97d1f10 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ(プロフ) - 沙羅さん» いえいえ、これからも更新楽しみにしてます! (2018年7月2日 20時) (レス) id: 2158e98175 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:沙羅 | 作成日時:2018年5月19日 20時