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過去編15話 ページ24

貴女side



貴女『下がりなさい。』

入口で私を止めようとする人達を黙らせる。


貴女『防護服を着てない5人は下へ降りて。
…早くしなさい。』


じゃあアナタも、と言う5人。

私は彼を助けなければならない。


貴女『良いから!早く!!』

少し声を荒げれば慌てて扉へ向かった。



このやり取りに彼…萩原くんは気付いてない。

よっぽど集中しているのね。



そっと背後に忍び寄る。




萩原「とりあえず…これで一旦…」

貴女『油断は禁物よ。』


萩原「うわあっ!?ひ、ひ、姫さん!?何で!」

貴女『このマンション私の家なの。
それで?何で防護服を着てないのかしら?』


ニッコリ笑って横に座る。

案の定、萩原くんは顔を引きつらせている。



萩原「あ、いや…暑いし…?」

貴女『着なさい。』

萩原「な…!それは姫さんこそ!」


ここは危ないから、と私の肩を掴む。

それはお互い様でしょ…?



貴女『じゃあ萩原くんが着て私を守って?』

萩原「は……?」


貴女『私が着ても萩原くんを守りきれない。』

萩原「…!」


そう諭せば何かに気付いたようだ。



萩原「…分かった。」

急いで防護服を着始める萩原くん。


────


貴女『それで…ここ切るの?』

萩原「ああ。それでこっちを切れば…ツ!?」


解体作業を覗き込んでいたら

萩原くんの様子が一変する。



萩原「まずい!タイマーが動き出した!!
逃げるぞ姫さん!!」

貴女『うそ…!』


手を引かれて入口の方へ走り出す。

そこで私はふと思い出した。


松田くんに拳銃を借りていたことを。



萩原「あと10秒だ!」

貴女『ええ!』


拳銃を走りながら空へ向けて3発放つ。

特に発砲数には意味は無いが何となく。



萩原「な!?何で持ってんだ!?」

貴女『松田くんから!』



残り、2秒。


萩原くんが私の手をさらに強く引く。

そのまま私に覆いかぶさり扉の影に転がり込む。



萩原「姫さん口開けて目をつぶれ!」


私は言う通りにして

萩原くんにしがみついた。

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沙羅(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。本当ですね!?気付きませんでした…直しておきます! (2019年5月1日 13時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 過去12話に誤字がありました。「釣れていけ」ではなく、「連れていけ」です。 (2019年4月30日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 恵里奈さん» 恵里奈様、コメントありがとうございます!学生のため更新できる時間が限られていますがなるべく更新していきます!今後もよろしくお願い致します! (2018年7月24日 16時) (レス) id: c920a02ff3 (このIDを非表示/違反報告)
恵里奈 - すごく面白いです!更新楽しみにしてます!! (2018年7月24日 15時) (レス) id: 10c97d1f10 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ(プロフ) - 沙羅さん» いえいえ、これからも更新楽しみにしてます! (2018年7月2日 20時) (レス) id: 2158e98175 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2018年5月19日 20時

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