【名探偵コナン】愛され自由人Part２

過去編１９話 ページ29

貴女side



貴女『きゃっ……』

松田「おっと…大丈夫か？」

貴女『あ、ありがとう…』


その時、松田くんの携帯が鳴った。


女性《もしもし松田君？松田君！？》


あ、この声さっきの……



女性《大丈夫？》

松田「ああ…だが今の振動で妙な
スイッチが入っちまったぜ…」

女性《え？》



貴女『これは…！水銀レバー…』

女性《あ！もしかしてさっきの女の人！？》


松田「彼女の心配ならいらねぇ……
そんでスイッチは水銀レバーだ…

わずかな振動でも中の玉が転がり
玉が線に触れたらオダブツよ…」


確かに水銀レバーは危険。


松田「俺の肉片を見たくなきゃ
こいつを解体するまでゴンドラを
動かすんじゃねーぞ！」


女性《で、でも爆発まであと5分もないわよ！》

松田「フン…この程度の仕掛け3分も…ありゃ…」

貴女『！』



これは…




松田「勇敢なる警察官よ…
君の勇気を称えて褒美を与えよう…」

女性《ちょ、ちょっと何言ってんの？》


松田「もう一つのもっと大きな花火の
在処のヒントを…表示するのは爆発の3秒前…
健闘を祈る…


これがたった今、液晶パネルに表示された文字だ…
どうやら爆弾を止めてパネルの電源が落ちると、
二度とそのヒントは拝めなくなっちまうらしい…」



それから松田くんは

ＦＡＸのヒントから二つ目は病院だと考えていた。



どこか爆弾の仕掛けられそうな病院…

大きくて…人が集まる病院……



松田「おっともう電池が切れそうだ…じゃあな…」



…！！



松田「姫さん悪いな……姫さんだけでも…」

爆弾から私を遠ざけるようにする松田くん。


死なせない。絶対に。



貴女『松田くん、まだ大丈夫よ。配線を切って。』

松田「は…？」


カチカチと携帯を操作する。


打つのはいつもより早く出来てる気がする。


ぱっと見せたのは萩原くんへのメール画面。



松田「"米花中央病院"…？」

貴女『萩原くんに行ってもらうから…
この爆弾は解除して良いの。』

松田「何でここだって…！」


貴女『…勘よ。』


勘でしか無いけど、ここしか考えられない。

大きくて人も多くて被害が大きい。




貴女『お願い、松田くん！』

松田「っ…！」

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