【名探偵コナン】愛され自由人Part２

過去編１１話 ページ19

貴女side


貴女『ｶﾊｯ…！』

身動きが取れない状態で

大岩さんの本気のパンチをくらう。



大岩「思う存分に殴れるなんて…ね！」

貴女『ｸﾞｯ…』



武術を心得る者は

それを無闇に使ってはならない。


そんなこと言ってもムダ、か…






貴女『ゲホッ…ｹﾎｯ…』

負けじと目を上げて前を見る。


相田「なぁに？その目…」

バチン、といやに響いた音。


最初は鋭い痛み。少し遅れて鈍い痛みがくる。


伊藤「身の振り方を考えなさいよ！」

再び鋭い痛みが腹部にくる。



貴女『ｯ…！！』

大岩「沢山の子がアンタに恨みを持ってるのよ！」

貴女『私は、ｯ…知らないわよ、そんなの！』



そんなの…理不尽だ！！




貴女『貴女たちは国家公務員に
なるためにここに居るんじゃないの！？
国民のために働く人達がこんなコトするなんて！』

相田「ｯ…」


伊藤「そっ…それとこれとは…」

貴女『別じゃないわ！』

内山「なっ…何よナマイキな！外人のクセに！」

貴女『っ！？』


大岩「今さら泣きわめいても
助けてあげないんだからね！？」

貴女『外国人で…ハーフで何が悪い！
私は誇りに思ってる！バカにしないでよ！！』


そう言い切ったところで

また拳が何度も何度もあたる。



相田「目の色もヘン！」

伊藤「髪とあってない！」

内山「野蛮人！」

大岩「情けないザマ！」



全てが心に刺さる。

言葉は刃物。

使い方は気を付けないといけない…！





視界がぼやけてきた。


鼻の奥がツーンとする。

泣くなんて、負けたみたいじゃない…！



相田「国へ帰りなさいよ！！」


そこで我慢していたものが

ダムが決壊するように流れ出た。


叫び(・・)となって。









貴女『もう……やめてよ！！！』

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