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no side






「パワーとスピードでガンガン攻めろ!!」





烏養が立ち上がりそう叫ぶ。





「へたくそな速攻もレシーブも
そこを力技でなんとかする粗削りで不格好な
今のお前らの武器だ!!」




「あ〜〜〜くそ。
こっちの雰囲気に呑まれてくれたと思ったのにな…」


『あはは、"ど根性ガラス"ですね。』


「先輩、それ大丈夫なワードですか?」←


『……バレなきゃ良いんだよ。』←






悔しそうな猫又を他所に

Aはケラケラと楽しそうに笑う。

下手したら著作権に引っ掛かりそうだ。←






「今 持ってるお前らの武器ありったけで
攻めて 攻めて 攻めまくれ!!!」






何かが吹っ切れたのか

烏野のスパイクが遠慮なく決まる。





『烏野も20点台に乗っちゃいましたねぇ。
あの子……えっと11番……月島?クンだっけ、
良い感じなんだけどイマイチっすね。』


「矛盾しとる。」


「で、でも犬岡のスパイク止めましたよ?」


『うん。凄いよね。凄い。……でも何だろう。
見た感じ【言われたからやってる】っぽくてさ。
…………バレー好きじゃないのかな。』


「?」


『身長あるくせに……!!!』←


「私怨。」






今にも呪い殺 しそうな目で月島を見るA。

芝山はハラハラが止まらない。





そしてここで初めて

音駒が1回目のタイムアウトをとる。





「焦ってねえな?」


「「ハイ!」」


「ならいい。しっかり繋ぎなさい。」





猫又はそれだけ言って選手をコートに戻す。





Aも言う事は無い、といった様に

猫又の言葉に頷くだけだ。





試合が再開し

烏野があと1点で音駒に並ぶといった頃、

孤爪のツーアタックが決まる。





慌てず騒がず冷静沈着な音駒高校。

さすがは"大人猫"、である。





「同点モギ摂ったらァァ!!」





が、烏野もまだ負けていない。

むしろギラギラしている。





澤村のスパイクは海のブロックを抜く。






「っシ!!」

「っシャア!!」





烏野が23点になった所で

エースである東峰が前衛に出る。





「チッ…ここであの"社会人"が
前衛に上がって来たか……」


『社会人……』





Aは笑うギリギリで堪えた。←





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じゅ、順位!?ありがとうございます!!

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作者名:沙羅 | 作成日時:2020年3月25日 22時

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