【名探偵コナン】愛され自由人

２３話 ページ24

貴女side



松田「そうだな…俺が1番嬉しいのは……
"好きだ"、かな。」


どういうことなのか。

私は……



貴女『好きよ？皆のこと。』


顔の横に陣平くんの両手がある。

陣平くんが私に馬乗りになっている。


その状況はよく分からないけど、

"好き"は言われたら嬉しいわよね。


貴女『ここにいる皆はお兄ちゃんみたいだし。
心の底から信頼できる人達だもの。』

松田「……」


……何で…陣平くんは呆れ顔なの……？


松田「そうだな、姫さんはそうだった。」

貴女『え、え？』

松田「いきなり押し倒してすまねェな。」

貴女『い、いいえ……？』


私の上から陣平くんが降りる。

陣平くんはガシガシと頭を搔く。


何か困ってるのかしら。



松田「1つ聞いていいか？」

貴女『ええ。』


松田「少女漫画って読んだことあるか？」

貴女『無いわね。少年漫画の方が好き。』

松田「…だよな。」

貴女『うん。』


少女漫画は警察を目指す者として

開き難い代物だった。


と言っても"興味無い"の方が大きいが。



松田「少し…読んでみればわかるんじゃねぇか？」

貴女『…何が？』


松田「さっきの状況の意味。」

貴女『そうなの？じゃあ読んでみようかしら。』

松田「おう…んじゃ俺寝るわ。眠い。」

貴女『ええ、７時になったら起こすわね。』

松田「頼む。」


そう言った途端に寝息が聞こえる。

布団に入ったらすぐ寝れるって得よね。


さぁ、私は朝食の下拵えでもしようかしら。

豪華な食事を楽しんでもらうために！

２４話→←２２話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す