６３ ページ19
貴女side
※セリフ少なめ、ちょい過去混じり
シリアr…シリアス(？)です多分←
貴女『ﾊｧ……』
私の父は当時、
感染型の患者を受け持った
恐ろしい位の感染力を持つ病気で
どの病院も受け入れを断った程
でも父は笑顔で受け入れた
《ここでゆっくり治療しましょう》
優しく、声をかけた
《何も心配しなくていいからね》
その時の患者さんの顔はよく覚えている
感染させないために
マスクを付けてはいたけれど
大粒の涙をこぼして
最初みたいな
満面の笑顔で
凄く、凄く嬉しそうだった
父の医師としての腕はとても良く
様々な組織から専属医としてスカウトがきた
特に自衛隊などの怪我の多い組織
でも母のいる公安なんかからもきていた
父は全て断った
《専属医にはなれません》
《ただ、呼んでくだされば直ぐに行きますよ》
自分の持つ医療施設で
難病を持つ人を治療し、
呼ばれた場所に赴いて治療した
難しい感染型の患者も治してしまった
……父の命と引き換えに
自分が感染しても
他の医師の人に指示を出し続けた
《私はいい、彼らを治してくれ》
日に日にやせ細る父に思わず言ったのは
《何故、自分の体を大切にしないのですか？》
《患者様は大切なのは分かってます》
《でも私には患者様以上に父上も大切なのです》
寝込んだ父の枕元で
涙目になりながら言った気がする
父は笑顔だった
《私は、幸せ者だなぁ……》
それだけ言うと
反対側を向いて寝てしまった
母上は泣いて、私は困惑していた
父が息を引き取る寸前
父は私に謝った
《すまないな…》
私は黙って泣いていた
《A…心配してくれてありがとうなぁ…》
《嬉しかったよ……でもな……私が……》
《自分より患者を優先した理由は無いんだよ》
私は問うた
《なぜ？》
父はいつかと同じ笑顔で返した
《人を助けるのに理由は要らないんだから》
父は息を引き取った
────
貴女『父上……』
ｺﾅﾝ「A…？ｯ…どうしたんだ！？」
貴女『父上ぇっ！！』
ｺﾅﾝ「急にｯ……ら、蘭姉ちゃん！！」
私は、泣いていた
いつかと同じ様に
蘭 「Aちゃん！？」
園子「ど、どうしたのよ！？」
帽子「…！？」
貴女『あ…あぁ……父…う…え……』
こんなに泣いたのは
赤井さんと会ったとき以来だ
もしかしたら
父の葬儀の日以来かもしれない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 667人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
沙羅(プロフ) - るいさん» るい様ご指摘ありがとうございます！誤字っていました...直しておきます！ありがとうございました！ (2018年5月15日 20時) (
レス) id: c920a02ff3 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 73話のコナンくんのセリフ「消化」→「消火」だと思います(汗) (2018年5月15日 20時) (レス) id: db15a89b73 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん太(プロフ) - ライダーキック(笑) (2018年5月8日 22時) (レス) id: de8b86ddeb (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ☆MISA☆さん» ありがとうございます！載せさせて頂きますね！イメ画、本当にありがとうございました！ (2018年4月23日 22時) (レス) id: 928aa37187 (このIDを非表示/違反報告)
☆MISA☆(プロフ) - 遅れてしまってすいません.... 全然OKです！！ (2018年4月23日 20時) (レス) id: 8e03861290 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：沙羅
| 作成日時：2018年3月25日 14時
