２５.５ ページ22
no side
「"マイアミ"、これがお前のコードネームだ。」
『……』
銀髪の男……ジンが駿東こと"潘A"を見る。
駿東は真っ直ぐジンを見返して小さく顎を引いた。
「今日はいわゆる最終試験だ。
成功すれば晴れてコードネームを名乗れる。
失敗すれば……コードネームはおろか、命は無い。」
『そう。』
「死にたくなきゃ全力を尽くすことだな。」
『……それで、何をすれば良いの？』
ジンはこれだ、と合図をする。
横に控えていたウォッカが細長いケースを駿東へ渡す。
『これは……』
「スナイパーライフルだ。」
『……初めて触るわ。』
「フン……どうだかな。
これで仕留めてこい。
ペラリと渡された1枚の写真には、公安でもマークしていた男。
いわゆる"著名人"で世間にも顔は知られているが、黒い噂の
絶えない男であった。
『(やっぱり組織と繋がりがあったか……)』
「コイツは組織の力を利用してのし上がったにも関わらず、
組織のことがチラついて自分が危ねぇ立場になった瞬間に
情報を売って自分だけが助かろうとした汚ぇ野郎だ。」
『(聞いてないのに説明してくれた。)
……そう。だから、死んだ方が良い、のね？』
「あぁ、必ず仕留めろ。」
『……もし、失敗したら？』
「その時は俺たちはお前を切る。自分の失態は自分で償え。
……まぁその前に別のスナイパーが口封じのために
お前の息の根を止めるだろうがな。」
『……そう。』
駿東はどこか他人事のようにそう呟くと、
ウォッカに渡されたライフルケースを背負う。
『……それじゃ。』
それだけ言うと駿東はさっさと倉庫を出て行く。
「アイツ……上手くやりやすかね？」
「さぁな。」
「俺達に何も情報を聞こうとしやせんでしたぜ。
何か調べるツテでもあるんですかねぇ……」
「どうせベルモットにでも頼るんだろ。好きにさせろ。」
吐き捨てるように言ったジンは煙草に火をつけ
行くぞ、とウォッカに合図をした。
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その頃、駿東は支給されたライフルを担いで
とある廃ビルへ向かっていた。
『とりあえず最初は様子見ってことで……
ニュース通りなら今夜はあのホテルに宿泊するはず。』
組織絡みとされる件について"謝罪会見"が行われるからだ。
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かるぴん(プロフ) - 沙羅さんお元気そうでよかったです！丁寧なお返事ありがとうございます！更新される日をたのしみにしています！お体に気をつけてお過ごしください〜！！ (7月4日 22時) (
レス) @page22 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - かるぴんさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて、書いていて良かったと思えますありがとうございます！！また更新していくので、どうぞよろしくお願いいたします！！ (7月4日 12時) (レス) id: fccd246cdb (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ウルさん» コメントありがとうございます！隙間隙間に下書きを書きつつあるのでもう少しお待ちくださいませ！応援ありがとうございます！！ (7月4日 12時) (レス) @page22 id: fccd246cdb (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - あまりの面白さに読む手が止まりませんでした！続きを読める日を心待ちにしてます！！ (7月4日 8時) (レス) @page22 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
ウル - 更新待ってます、頑張ってください!応援してます! (2023年5月3日 8時) (レス) @page21 id: ec66583caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2022年5月7日 10時
