警察もとい公安警察です・５【名探偵コナン】

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no side




『……ﾊｯ、ここは誰、私はどこ。』


「………………警察庁、ゼロの仮眠室だよ。」


『えっ、え？私寝てた？渾身のボケをスルーすな。』


「ぐっすりな。僕が運んだんだぞ。つまらん。」


『ｺﾞﾘﾗ……ごほん、ありがとう零。ちぇっ。』




目を覚ました駿東は簡易ベッドに腰かけて
今後の予定を降谷から伝えられる。




「……以上、報告は明日までにまとめろとのお達しだ。
他に何か急ぎの要件はあるか？」


『カモフラージュ用の家を用意しないと。
安めのアパートとか探せるかな。』


「分かった。手配するから後で確認してくれ。」


『ありがとう。』




それじゃあ後で、と仮眠室を出て行く降谷。
駿東は報告書を書かねば、と思うも
体は反対に簡易ベッドに沈んだ。




『……ダメだ、零に会ったら安心して力が抜けた。』




しばらく起き上がるのは諦め、天井を眺める。
脳裏に浮かぶのはジンやベルモットの顔。




『「"オーロラ"の娘」が幸いしたのか……
最初から役持ちの構成員に会えたってことだよね。

良くも悪くもインパクトは与えられたはずだし、
今後は仕事が増える……だろうなぁ。』




スナイパーともなれば、ライフルを扱うことになる。
駿東はライフルを使ったことはない。




『……素人感を出せて逆に好都合か……？
使ったことがなければ、いや……射的とか言ったな。
どこまで扱えれば怪しまれないかな……

…………いや普通は使えないな？
コルク弾とライフル弾じゃ全然違うし、
衝撃だってあるから撃てなくて当然では？』




駿東はのそりと起き上がって頷く。




『……何とかなるよね！』




ガッツポーズを決めた駿東は簡易ベッドから立ち上がり
報告書を書くため仮眠室を後にした。




.

..

...




「A、この後はまた……？」


『そうなると思う。連絡次第かな。』


「……すまない。」


『……ん？』




数時間後、降谷は駿東の自宅候補をリスト化し
手渡ししながらそう呟いた。




「A１人に負担をかけている。
迂闊に動けないからって因縁のあるAを……」


『いや……これが最善だと思うよ。
それに、零のせいではないから謝らないで。』


「……」


『……ねぇ零、約束したよね？』


「約束……？」






暗い顔をした降谷が顔を上げる。
駿東はにっこり笑って頬杖をついた。






『飲み行こう♡』

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