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no side
「監視！？ま、まさか組織の……！！」
『そのまさか。組織の為に動いているフリをして、
甘い蜜を吸うお馬鹿さん達がいるって言うから。』
「チッ……おい、動くなよ女。
動いたら……テメェの頭が弾け飛ぶぜ？」
『……』
カチャ、と金属音が鳴る。
駿東は横で銃を構える男を横目で見る。
『……良いけど？』
「はっ……？」
『ほら、撃てば良いじゃない。ほら、ほら。』
「ｯ……！？」
駿東は横に立つ男に向き直る。
銃口に額を押し付ける駿東に、男は怯んだ。
『撃てないの？丸腰の女相手に。』
「ﾋｯ……」
バチン、と駿東と男の目が合う。
男は駿東の瞳に渦巻く狂気に硬直する。
『……残念。』
ドゴッ、という鈍い音がして男が吹き飛ぶ。
駿東が腹部を殴ったのだ。
『さて、あとはアナタだけ。』
男が落とした拳銃を拾い上げて構える。
取引人の男は慌てて自分の拳銃を構えた。
「くっ……来るなァ！！」
駿東は歩き出そうとした足を止めて、
ゆっくり後退した。
「ふっ……そうだ、そのまま下がれ！」
『……』
男との距離が15メートル程できた頃、
駿東は物凄い速さで狙いを定め引き金を引いた。
そしてそのまま踵を返して建物を飛び出した。
「！？ どこを狙っ……」
『さようなら。』
ドォォンッ……
轟音が響き渡り、炎の渦が立ち上がった。
男は逃げる間もなく巻き込まれ炭となる。
駿東は火の海となった倉庫の中を眺めて
高らかに笑い出した。
『アハッ……アハハ！
自分が弾丸と火薬の横にいるのを忘れてたの！？
弾丸が暴発すれば火薬に引火して大爆発！
フフ、大きな花火、キレイだったァ…………』
うっとり。
そんな表情でしばらく眺めていた駿東は、
不意に笑うのをやめて踵を返す。
『はぁ……疲れた。』
駿東は倉庫の陰にいた組織の男に気付かないフリをして
ゆらゆらと体を揺らしながら去って行く。
残された組織の男……"ピスコ"は、
あまりに狂気じみた光景に固唾を飲む。
しばらくして、ハッとした様に倉庫を離れ
自分の携帯電話を取り出した。
「……私だ。」
«終わったのか？»
「……ああ。皆殺しだ。」
«……あのガキが、１人で？»
「……そうだ。
取り巻きを撃ち殺し、主犯は爆発に巻き込んで……
爆発っていうのは──────」
«……ハハハッ！イカれてやがる！！面白いガキだ。»
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かるぴん(プロフ) - 沙羅さんお元気そうでよかったです！丁寧なお返事ありがとうございます！更新される日をたのしみにしています！お体に気をつけてお過ごしください〜！！ (7月4日 22時) (
レス) @page22 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - かるぴんさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて、書いていて良かったと思えますありがとうございます！！また更新していくので、どうぞよろしくお願いいたします！！ (7月4日 12時) (レス) id: fccd246cdb (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ウルさん» コメントありがとうございます！隙間隙間に下書きを書きつつあるのでもう少しお待ちくださいませ！応援ありがとうございます！！ (7月4日 12時) (レス) @page22 id: fccd246cdb (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - あまりの面白さに読む手が止まりませんでした！続きを読める日を心待ちにしてます！！ (7月4日 8時) (レス) @page22 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
ウル - 更新待ってます、頑張ってください!応援してます! (2023年5月3日 8時) (レス) @page21 id: ec66583caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2022年5月7日 10時
