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放課後。
Aは指定された空き教室に足を運ぶ。
「来たわね。」
『"約束"なんでしょ。』
Aは荷物を持ったまま扉によりかかる。
室内には３人の女子生徒。
「そんなとこに居ないで入って来なさいよ。」
『いや……この後バレー部の助っ人に行って
すぐテニス部に戻らなきゃだから。』
Aは運動神経の良さがバレて
たまに部活へ助っ人として呼ばれているらしい。
「良いから！！」
ドンッ、と肩を押されカバンが落ちる。
拾おうとしゃがんだ隙に扉は閉められた。
『……ちょっと、』
「アンタね、生意気なのよ。」
パチン、と軽い音がして
Aの視界には真横にあった黒板。
『……いきなり何を、』
「幸村くんに誘って貰っておいて
あんな態度で接するなんて最低よ！」
『！』
「最低女！」
「不良のまんまじゃない！」
罵詈雑言がAを襲う。
Aは飛び出そうになる拳を必死に抑えた。
「ほんと、何でアンタなんかが！！」
バチン、と先程よりも痛々しい音がして
Aの頬がじわじわと赤くなる。
『………………もう良い？』
その言葉はAの全ての感情が込められていて
女子生徒を氷つけるのに十分だった。
『気は済んだでしょ。じゃ、』
Aは口の中に広がる血の味を感じながら
鍵のかけられた扉を開き外へ出た。
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沙羅(プロフ) - I like chocoさん» コメントありがとうございます！気まぐれ更新ですが頑張りますねー！ (2020年3月9日 14時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
I like choco - お、面白い！続き待ってます！ (2020年3月9日 13時) (レス) id: 1b7c1dd1e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2017年6月13日 23時
