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第3話・過激派 ページ11

2年生の夏のお話.





「またあの女……」

「男子テニス部マネだからって……」





そんな声がAの耳に届く。

本人の表情は変わらないが。





「A、今日の部活なんだけど……」


『……ああ、うん。分かった。』


「……A?」


『ん?』


「いや……何か……」





部活連絡をしに来た幸村は

Aの様子がおかしい事に気付く。





『どうもしない。昼食べ損ねるよ。連絡ありがと。』


「う、うん……」





そう言って立ち上がり去っていく、

まだちょっと不良少女の面影が残るA。





喧嘩ばかりしていただけあり

そこそこの雰囲気を持っている。





「ねぇ水谷さん。」


『……何か。』


「幸村君が話しかけてるのに何あの態度。」


『いつも通りだけど?』


「ッ……態度を改めなさいよ。
いちおう(・・・・)マネージャーなんでしょ?」





廊下に出たAを女子数名が取り囲み

挑発するようにそう言った。





『…………』


「1年の時なんてろくに学校来ないで、
不真面目なことばっかりしてたんでしょ?」

「恥ずかしくないの?」


『…………別に。今は違うし。』


「ッ何よ!……まぁ良いわ。
ねえ水谷さん。ちょっと放課後、来てくれる?」





思わず声を荒らげた女子は

廊下だったことに気付き慌てて声を潜める。

Aは面倒、と言いたげな顔で頷いた。





『……分かった。でも部活が……』


「すぐ終わるわよ。」


『……はあ。』


「今は、違うなら約束ちゃんと守ってね。」





ふん、と鼻を鳴らして去っていく女子数名。

Aはため息をこぼして教室に戻った。





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あくまで"過激派"のお話ですから
立海女子の皆がみんな悪い訳では無いです。

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沙羅(プロフ) - I like chocoさん» コメントありがとうございます!気まぐれ更新ですが頑張りますねー! (2020年3月9日 14時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
I like choco - お、面白い!続き待ってます! (2020年3月9日 13時) (レス) id: 1b7c1dd1e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2017年6月13日 23時

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