第四話 ページ6
※エミリー視点
_良い朝ね。
この荘園は基本的に雨か曇りである。
しかし今日、部屋から見える空は青く晴れ渡っていた。
「今日、は…ゲームね」
茶色のベルトを締め、少しくすんだ水色の羽織りを胸の前で留める。髪を結い上げながら、部屋のカレンダーを確認すると、赤い丸がつけられていた。
毎日繰り返されるゲーム。
かなり昔から参加し続けている彼女…エミリーは手馴れたものだ。
午後から新しいサバイバーが来るらしい。
幸いにも今日の出番は午前中の一回のみ。早めに切り上げて、ご馳走でも作ろうか。
_確か役職は巫女…で、美智子さんが喜んでいたから多分日本人…よね。
日本人ならやはり和食の方が良いだろうか。
だとすれば美智子に手伝って貰わなければ。
サバイバーの母親代わりのような彼女の脳内は、あれこれと歓迎の準備で大忙しだった。
「きゃーーー!!」
突然食堂から少女の悲鳴が聞こえる。
あの声はエマだ。またピアソンに何かされたのだろうか。
エミリーは短剣を持ち、慌てて部屋を飛び出す。
「どうしたの!エマ!」
「エミリーさん!大変なの、女の子が倒れてるの!」
「え?」
エマの視線を追うと、床に倒れ込む和服の少女が居た。
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ゆう - おジョゼかっこいい! (2021年3月21日 21時) (レス) id: fdf829f708 (このIDを非表示/違反報告)
シマエナガ(プロフ) - 要さん» そうだったんですね...汗 素敵なお話なので是非残してください! (2019年2月16日 22時) (レス) id: 56182cb6ed (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - シマエナガさん» ありがとうございます!そうなんです、書いた後にそれを知って泣 消すのも勿体なかったのでそのままでいかせて貰いました、、、! (2019年2月16日 2時) (レス) id: 85394da7f9 (このIDを非表示/違反報告)
シマエナガ(プロフ) - いつも陰ながら応援しています...!ジョセフさんかっこよくて素敵です泣 これからも楽しみにしてます! それと余談ですが、バレンタインに女性からチョコを渡すと言うのは日本だけらしいです...(でも可愛いお話で好きです...!) (2019年2月15日 23時) (レス) id: 56182cb6ed (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - ナ子さん» ありがとうございます〜!そう言って頂けると嬉しいです!頑張ります〜! (2019年2月14日 7時) (レス) id: 85394da7f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:要 | 作成日時:2019年2月11日 4時