バレンタイン特別編 ページ27
1日遅れ申し訳ありません…。
本編とはキャラ設定以外はあまり関係無く、短編小説のように読んで頂ければ幸いです。またホワイトデーにこの特別編の続きを書くかもしれません…！
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2月14日。
私にとってはなんて事ない一日だが、西洋出身の他のメンバーにとっては特別な一日。
彼らは朝食の会から何やらそわそわと…主に男性陣の落ち着きが無かった。
そしてその妙に浮ついたその空気は昼食後も続く。
気になって少し周りの会話に耳をそばだててみたが、聞こえてくるのは本命がどうとか数がどうとか、そんな事ばかり。
どうやら彼らは何かを競っているらしい。
その一方でジョゼフや白無常、ジャックは普段通りの様子で寛いでいる。
あまりに対称的な態度にますます謎は深まるばかり。
｢何なのかしら…｣
辺りを見回しぼそりと呟く。その呟きを拾ったらしい美智子が、こいこいと手招きをする。
そばに駆け寄ると、美智子はAに耳打ちをした。
｢今日はな、バレンタインデーなんよ｣
｢ばれんたいんでー？｣
そう、と美智子が頷く。
私もこの荘園に来て大分経つ。横文字にもそれなりに慣れた。だがばれんたいんでー、という言葉は初めて聞いた。
｢何ですか、それ｣
｢好きな人にチョコレートを渡す日、なんやて｣
｢あー…だから皆さんそわそわして…｣
女性陣からのチョコレート待ちという訳か。それならあの落ち着き払った男性陣の方も説明がつく。貰い慣れているが故の大人の余裕というやつだろう。
話し声が聞こえていたのか、少し先にあるキッチンからエマが顔を出す。Aと美智子の姿を見つけると、ぱっと顔を輝かせた。
｢やっと来たの！二人も一緒にチョコレート作るの！｣
｢うちはええ、もう作ったんよ｣
｢私も遠慮しておくわ、作ったことないし…｣
美智子に倣ってやんわりと断りをいれる。しかしエマは引かず、それどころか私の腕を掴んで歩き出してしまった。
｢大丈夫、マルガレータが教えてくれるの！｣
キッチンに入る。そこには女性サバイバー全員が勢揃いしていた。皆和気藹々と料理をしている。
｢あら、やっと来たわね｣
エミリーがひらひらと手を振る。
作り笑いを返していると、突然目の前に溶けたチョコレートの入ったボールが置かれた。
｢Aの分よ｣
マルガレータがゴムベラを差し出す。混ぜろということか。勢いに圧されて思わず受ける取ると、Aは仕方なく作り始めた。
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ゆう - おジョゼかっこいい！ (2021年3月21日 21時) (
レス) id: fdf829f708 (このIDを非表示/違反報告)
シマエナガ(プロフ) - 要さん» そうだったんですね...汗 素敵なお話なので是非残してください！ (2019年2月16日 22時) (レス) id: 56182cb6ed (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - シマエナガさん» ありがとうございます！そうなんです、書いた後にそれを知って泣 消すのも勿体なかったのでそのままでいかせて貰いました、、、！ (2019年2月16日 2時) (レス) id: 85394da7f9 (このIDを非表示/違反報告)
シマエナガ(プロフ) - いつも陰ながら応援しています...！ジョセフさんかっこよくて素敵です泣 これからも楽しみにしてます！ それと余談ですが、バレンタインに女性からチョコを渡すと言うのは日本だけらしいです...(でも可愛いお話で好きです...！) (2019年2月15日 23時) (レス) id: 56182cb6ed (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - ナ子さん» ありがとうございます〜！そう言って頂けると嬉しいです！頑張ります〜！ (2019年2月14日 7時) (レス) id: 85394da7f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：要 | 作成日時：2019年2月11日 4時
