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「おつかれさまです！」
サークルのドアを開くとホワイトボードいっぱいに
たくさんのサークルの名前が書かれていて首を傾げる
「Aちゃんおつかれ〜」
部屋に入った私に気付いた先輩が隣の椅子を
出してくれてそこに座りながらホワイトボードに目を通す
「なんですか？これ」
「学祭のパンフレットに載せる、
メインステージの出し物用に写真撮ってほしいって
学祭実行委員の子の頼み」
「去年もありましたっけ？」
去年は1年生だったから知らなかっただけかなと
思いつつ去年の今頃のことを思い出す
「いや、こいつの彼女の頼み」
隣に座った先輩がジト目でサークル長を見つめる
「ごめんってー！！彼女、学祭で広報なんだよ〜
せっかくこういうサークルだしいいじゃん、ね？」
めんどくせーと同学年からはブーイングの中、
ホワイトボードに��ダンスサークル��の文字を見つけ
胸が高鳴る
「あ。私ダンスサークルの撮影行きたいかも、です」
気付いた時には口走っていて、
しまったと思った時にはすでに時遅し。
「Aちゃん知り合いいるの？助かる！
俺らダンスだけ誰もいなかったんよ」
思ったより肯定的な反応で内心ほっと胸を撫で下ろす
「これで決まりだな〜
できれば今週いっぱい目処にアポ取りからよろ〜」
部会の話はそれがメインだったらしく
各々がバイト等で解散していく
私も連絡しなきゃ、とスマホを取り出した
A海斗さん!今週ってサークルいつやってますか??
そろそろ私も帰ろうかなと立ち上がると
すぐにスマホが震える
Kaito.M今週だと明日!
明日なら私もバイトないから行けるし
明日撮影のお願いしてみようと既読をつけると
「わっ…もしもし？」
「もしもし？どうしたの、急に」
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作者名：ぷらむ
| 作成日時：2021年2月8日 2時
