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「今日、めーっちゃ明るい満月らしいよ〜」
4限終わりの16:00。
写真部のサークル室に入るなり
サークル長がお菓子を食べながらそう言った。
「スーパームーンですっけ？夜、散歩しようかな」
カメラが好きだったお父さんの影響で
小さい頃から私もカメラに興味があり
お年玉をコツコツと貯めて高校生の時に買った
一眼レフが私の相棒だ。
大学の花壇とか
花が月に照らされて綺麗な写真が撮れそう
大好きな相棒にそっと触れながら
撮影場所を思い浮かべる
その前に夕焼けの時間だ
時計を見上げ急いで帰る準備をする
「写真撮るんで帰ります！おつかれさまです」
��ほんと好きだね〜��という気の抜けた
先輩の声を聞きながらサークル室をあとにした
日が沈みかけ、少し肌寒い風が吹く大学内を1人歩く
ふと、夕日に照らされて
心なしか眩しそうにしている猫が視界に入った
「ふふ、可愛い」
思わず呟きシャッターを切る
写真家になりたいとかコンクールに出したいとか
そんな気持ちは全くない
ただ撮りたいものを撮りたいと思った時に
カメラに残す、私はこの瞬間が大好きだ
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作者名：ぷらむ
| 作成日時：2021年2月8日 2時
