彼と救急箱

48 二度あることは、三度. . . ページ49

臣「はぁーあ. . . . . . . . 」



岩「臣さん、また、また、ボケーッ ですか。」

健二郎「あー、あれは、奈津ロス やな。」

岩「なつ？ああ、なっちゃん先生ですか。ん⁉ 臣さんってなっちゃん先生のこと！」

健二郎「まあな、見てたらわかるやん。恋やなあ、恋。」

岩「へぇー。綺麗だし、仕事できるし、優しかったですもんね. . . . . . . えっ、じゃあ、また、鏡と喋り出します？臣さん。」

健二郎「いや、その前に、話聞いてやるか！」









健二郎「臣ちゃーん、元気ないなあ。どないしたん？その後どうなん？なっちゃん先生とは。」

臣「あー、会ってません、しゃべってません。」

健二郎「ほう。なら、連絡してみたら、ええやん。ほら、この前、マスコミの事で迷惑かけたやろ、その後大丈夫ですかあ、とかって。」

臣「健二郎さん。致命的な問題が一つ。」

健二郎「なんや？」

臣「連絡先、知りません。」

健二郎「. . . . . . . . . . 」

臣「. . . ん、あっ‼ 」

健二郎「なんや！ビックリしたわあ。」

臣「弟、弟の啓太君のなら知ってます。」

健二郎「なんで、本人しらんのに弟知ってんねん。まあ、ええんちゃう、弟に、この前はご迷惑おかけしました、お姉様はいかがお過ごしでぇ、とか、聞いたら。」

臣「でも、はあ、おかげさまで じゃあ って終わったら。」

健二郎「そん時ゃ、そん時、ウジウジしててもしょうがないやん、当たって砕けな。」

臣「はあ。」



タッタッタッタッ

岩「あ、ああ、隆二さん！」

隆二「何、岩ちゃん。」

岩「今日、ボイトレは？」

隆二「ないよ。」

岩「じゃあ、音合わせとかは？」

隆二「ないよ。」

岩「じゃあ、臣さんに用事は？」

隆二「ないよ！」

岩「隆二さん、怒ってます？」

隆二「怒ってないよ！なんだよ、岩ちゃんさっきから！」

岩「いや、なんでもありません。」

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